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【保】とある竜医と女王竜の記録 − 旧・小説投稿所A

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【保】とある竜医と女王竜の記録

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場所は変わり、リフィル城。
夕食もほどほどに終え、ゴルダは部屋でのんびりしていた。

「あいつ、結局城に来なかったな。何やってるんだか」

一本で、異界のとある国の予算の一割になる白ワインを飲みながらゴルダは呟く。

「口当たりがまろやかでいいな、このワインは」

などと言ってると、セレノアがずかずかと部屋に入って来た。

「あら、いいの飲んでるじゃない」

ちらりとワインの瓶を見たセレノアが、ちょうだいと言いたげな目をするので

「少しだけだぞ?」

とセレノアにワインを注ごうとすると、セレノアはゴルダから瓶を奪い。豪快に飲みだす。

「馬鹿、それいくらすると思ってんだ!」

ゴルダは取り返そうとしたが、時すでに遅し。
セレノアは空になった瓶を返して部屋を出て行く。

「あいつ・・・」

行き場のない怒りを壁にぶつけながら、ゴルダは言う。

「寝るか」

急に眠気に襲われたゴルダは、ベッドに倒れこむ。

「久しぶりにまともに寝れるな」

この最近、まともに寝れなかったので。ゴルダはすぐに寝付いた。

その頃、アルガティアの自室では。パソコンに向かうアルガティアが居た。

「状況は悪化の一歩、やはり同盟を結ばないとダメね」

アルガティアが見ていたのは、賢者の竜の里から送られて来たドランザニアの現状報告のメールである。

「『他国との同盟締結も辞しません』と、全面戦争だけは避けたいんだけど」

パソコンを終了させ、大きく伸びをしながらアルガティアは呟く。

そのまた一方、賢者の竜の里のウィズダムの研究室では。
ドランザニアにいるリレーヌと、チャットでやりとりをしているウィズダムが居た。

「かなりマズいな、やれやれ」

一通りやりとりを終え、ウィズダムは目をこする。

「さて、もう一仕事だ」

ウィズダムは、また別のチャットを開いてやりとりを始める。

場所は再びリフィル城に戻り、バハムードの部屋。

「寝るぞ」

バハムードが眠そうに言うと、セレノアは

「いつもは夜中まで起きてるくせに」

と文句を言いながらもしぶしぶ従った。

「おやすみ」

とバハムードが言うと

「おやすみ」

「おやすみ」

ポポイとセレノアも同じ返事を返す。

それから数時間後、トイレに行こうと起きたポポイだが

「あれ?」

セレノアが寝ぼけて抱いていて、身動きが取れなかった。

「ちょっと勘弁してほしいよ」

どうにかして抜け出そうとするも、セレノアの力が強くて抜けられなかった。

「ああ、早くしないと漏れる」

ポポイがモジモジしていると、セレノアは急にポポイの頭を銜える。

「あぅっ!」

銜えられた拍子に危うく漏らしかけるが、ポポイは何とか防ぐ。

「頼むから、起きてくれ。私がトイレに行けないじゃないか」

さらにモジモジすると、セレノアはポポイをそのまま口の中へ押し込む。

「ああもう、早く起きてくれ。漏れちゃう」

漏れそうなのを堪えて、口内で暴れるも。セレノアは起きずにポポイを呑み込んでしまう。

「うっ!」

食道の肉壁に締め付けられた拍子で、ポポイはついに漏らしてしまう。

「うぅ、恥ずかしい。私としたことが」

羞恥しながら、ポポイは胃へ送られた。



<2011/07/25 22:16 ゴルダ>消しゴム
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