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夕立の日に − 旧・小説投稿所A

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夕立の日に

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「じゃあ早速お前の家に行こう!」

「はぁ…」

夕と神様である少年が山道を登り始めた

「なんで俺の家なんですか?」

夕はさっきから抱えていた疑問を横にいる少年に聞いてみた

「何でって言われてもなぁ…一人になりたくなかったからかな」

「前にも聞いたんですけど寂しかったんですか?」

「ああ」

人通り話終わると沈黙が訪れる

二人は黙々と歩き続けた







「これが俺の家です」

「む、結構大きいな」

夕達は家に着いた

夕の家は山の上に建っており下に広がる町を眺めることが出来る

「ミルク〜。ただいま」

「ワンッ!」

「あ、犬」

名前を呼ぶと家の陰から栗色の毛を身に纏った大型犬が出てきた

ミルクと呼ばれたその犬は駆け寄ってくると夕に飛び掛る

「よしよし」

夕はミルクの手荒い歓迎に答え、撫で回した

次にミルクは少年に駆け寄ると執拗に、においをかぐ

「邪魔だ、あっちいけ!」

それを少年は追い払ったがミルクは気に入らないらしく牙を剥き出しにして唸っている

「ミルクごめんね。じゃあ暑いので家に入りますか」

鞄から鍵を取り出し鍵を開けると家の中に入った









「はいどーぞ」

「おう」

狭霧家の居間は八畳ほどの広さがある

南側にも二つの和室があり居間から西の方角に台所があった

その台所から居間で待っている少年に夕は麦茶を持ってきた

「言っときますけど親が良いって言わない限りここには住めませんからね」

「え、そうなの?」

「当たり前じゃないですか!」

「住まわせないとたた――」

「そんな事言っても駄目です!」

「頼む…もう一人で暮らしたくは無いんだ…」

「そんな事言われても…」

「ただいまー」

「あっ!?そういえば今日早く帰ってくるって言ってたっけ!?」

いきなり父親が帰ってきたので夕は時計を見た

二時十八分である









「つまり神様が家で暮らすって事…!?」

「まぁ…そうゆう事」

夕の父親――大樹は動揺していた

彼の視界に入っているのは息子の夕。それと頭にケモ耳を生やした少年

どうやら大樹が話を信用しなかったようなので夕が少年に頼んでケモ耳を出させたらしい

これを見れば大樹も信用するしかなくなる

「大丈夫だ。私は何もしないから。ここに住まわせてくれるだけでいい。何なら守り神をやっても良いんだぞ」

「お父さん…神様ここで暮らしちゃ駄目?」

その問いに大樹はう〜んと唸って悩んでいたが

「まあ…良いよ」

許可を出した

「良かったね!」

「ああ!これからお世話になります!」

少年は再び土下座をした

「「ただいまー」」

そこに母親の瑞貴(みずき)と夕の妹の美咲が帰ってきたので丁度良かったと夕はその二人にも神様が家で暮らすことになったことを伝えた

最初は信じなかったので大樹にしたように少年のケモ耳を見せ信用させた


今、大樹と美咲は自分の部屋に行き、瑞貴は台所で夕食を作っている

居間には夕と少年の二人きりだ

「ねえ…」

「何だ?」

テレビを興味津々と見ている少年に夕は切り出した

「名前なんていうんですか?」

「夕立」

「夕立?」

「ああ、何でも夕立のように突然出てくるからと人が付けたんだ」

「そうですか。俺の名前は夕って言います」

「そうか…夕って言うのか。これからよろしくな夕」

「はい」

「あと敬語は使わなくて良いぞ」

よろしくと言った事を恥ずかしく思ったのか、そう言うとまたテレビに見入ってしまった

その様子を見ていた夕はこれから始まる新しい生活に胸を躍らせていた…







夕立の日に[完]


答えを見て宿題を終わらせようとしている今日この頃

何か最近コメが減ってきた・・・

やはり私の小説は駄目なのか・・・
<2011/08/15 22:33 雪風>
消しゴム
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