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【保】空の捕食牢獄 − 旧・小説投稿所A

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【保】空の捕食牢獄

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…ん?ここは…
ぐにょぐにょした空間だ…
あ、そうだ、前夜サザンドラのお腹で寝たんだっけ

サザン「・・・だから・・・なんだよ」

サザンドラはもう起きてるらしい
えと…とりあえずお腹をたたいてみよう
ポコッポコ

サザン「ん?起きたか?んぐぐ…」

ベショッ
吐き出された僕は新鮮な空気をいっぱい吸った

カイ「おはよー♪どう?よく眠れた?」
ボー「気持ちよかったか?お腹の中は」
イー「あっ…うん」
サザン「俺達もさっき起きたんだよ」
イー「うん…」

僕はちらっと尻尾を見る
僕の尻尾はふかふかで自慢なんだ
しかし今は予想通り唾液でヌメヌメ、ベトベトだった
僕はまた唾液を舐める毛づくろいを始めた

イー「うぐっ」

やっぱり唾液を舐めるのは慣れない…

サザン「クククッ…ほら、朝飯だ」

笑いながら木の実を渡された
オレンの実とモモンの実だ
毛づくろいは終わり、木の実を食べた

シャプシャプッ
うーん甘くて美味しい
(作者の想像↑)

イー「ふう、ご馳走様」
ボー「美味かったか?」
イー「うん」
カイ「ねえ、今日皆でピクニック行こうよー」
サザン「ピクニック?」

僕はピクッと耳を動かした ピクニックなだけに…うまくないか
まあ、そんなことよりこの3匹はこの年になってピクニックに行ってるのか
何か…捕食者の威厳が無くなってきている気が…
あれ?そもそもこの年ってどの年だ?
この3匹何歳なんだろう?
そんなどうでもいいことを思っているうちに
いつの間にかピクニックの準備が進んでいた

イー「えっ?行くの?」
サザン「ああ、つっても準備運動だけだがな」
カイ「イーブイ君も一緒に行こ♪」
イー「えっ」

この状況で「いいえ」と言うのはもちろんそんな勇気はない

イー「う…うん行ってもいいの?」
ボー「遠慮せずに来い 人数多いほうが楽しいからな」
イー「わ、分かった」

行くことになってしまった
まあ、ピクニックだからそんな大げさなことはないだろう
僕は準備を始めた
とゆってもやることがないので小箱のポーズをして待っていた

カイ「んじゃあ、いつもの湖に行こう♪」
ボー「分かった」
カイ「じゃあイーブイ君、僕が連れてくからおいで」
イー「あ…うん」

カイリューに抱っこされ、暖かいお腹にひっつく
うわっ…柔らかい
ドラゴンタイプのポケモンは内も外もプニプニだな…

サザン「んじゃ行こうぜ」

バサッバサッバサ

5分後
湖に着いた
あれ…ここは…

イー「ここって確か…」
ボー「ああ、俺がお前を喰った所だよ」

ちょっと苦い思い出が蘇る
あの頃は食べられる=死ぬと思って楽しかったという感覚がない

イー「で…ここで何するの?」
サザン「んーとりあえず…ピカチュウでも捕まえて喰ってくるか」
ボー「賛成」
カイ「いいよー イーブイ君、ちょっと待っててね」
ボー「言っておくけどなぁ…逃げるんじゃねーぞ その時には容赦なく溶かし殺すからなあ?」

物凄い顔で睨まれる…
そうだ…逃げると言う選択もあったんだ…
僕は固まってブルブル震えた

カイ「まあまあ、そーんな物騒なことは抜き抜き!イーブイ君は逃げないと信じてるよ ねえ?」
イー「えっ…うん、逃げないよぉ」
サザン「んじゃあ行こうぜ すぐ帰ってくるからなあ」

ドスッドス…
行っちゃった…
逃げる…か…
でもまずあの3匹から逃げるのはいくらなんでも無理に等しいだろう…

イー「はあ〜…しばらく待つしかないか…」

ごろんと仰向けになる
すがすがしい青空が広がって………
あれ?
いや、青空は見えなかった…
代わりに見えたのが…



<2011/07/01 21:35 won>消しゴム
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