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【保】捕食小説 − 旧・小説投稿所A

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【保】捕食小説

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恐竜は大きな頭を僕の顔に近づけてきた。目はつぶっていたとしても、すぐ近くから発せられる強烈な臭いでわかった。

すると、前から突然風が吹いてきた。これは風ではなく、恐竜のはいた空気であった。

そのため、その空気は今まで以上に臭かった。

・・・はやく終わらせてくれ

僕がそんなことを考えているにもかかわらず恐竜はお構いなくはいた空気を僕の顔面に吹き付けた。そして・・・

べろり

変な感触が体中に伝わる。

なんだかやわらかくて、ネバネバしたものが僕の体に触れた。

目が開けられなかった。いや、開けたくなかった。

僕は恐る恐る少しだけ目を開ける。

見えたものは、ピンク色をした丸太のようなもの。

見た瞬間、これがなんだか一瞬でわかった。

それは、恐竜の舌だった。

その大きな舌で、僕は体中舐め回された。

そして、恐竜はその大きな口を広げ、僕を銜え込んだ。



<2011/07/01 21:17 SORUA>消しゴム
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