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【保】迷い人 − 旧・小説投稿所A

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【保】迷い人

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『皆殺しに決まってるだろ…あいつらのせいで…!』

僕は憎悪と怒りに身を任せながら大声で声をあげた…

『フフ…それならあなたの望む姿と力を授けるわ…?』

黒い闇が僕の周囲から姿を現す…そしてその闇に包まれた…

………………………
……………
……


大きく息をする…力が溢れる…!!
闇が周囲から消えていく…そこにあった姿は…
背中に猟銃が2丁 体中に巻きつけられた弾薬 片手に握られた土人形 片手に握られた日本刀…

『それがあなたの望む姿ね…?意外だわ…?そんなひ弱な武器で蛇族と戦えるかしら…?』
『…この力ならあんたも倒せるよ…?』
『フフ…それなら大丈夫そうね?』

その声が聞こえなくなり歩き出す…だが目の前に横たわるシィナの亡骸に気づき傍に落ちてた山刀で穴を掘った…

『シィナ…安らかに眠ってくれ…』

抱きかかえて穴に寝かせるように頭を撫でながら寝かせた…上から土をかぶせ落ちてた大きな石を置いて手を合わせた…

『…許さない』

ゆっくりと蛇族の砦に続く道へ少しづつ歩いていく…

『アッエモノダヨ♪』
『ホントダ♪ツカマエチャエ♪』

目の前にいた最初の獲物…それを確認し腰のオーディオプレイヤーから大音量で音楽を鳴らす…

『ナンノオト・・・?』
『ウルサイワネ・・・サッサトツカマエマショ♪』

二匹が飛び掛ってくる…

『邪魔だ…』

背中に担いでいた猟銃を構え正確に蛇女を狙った…

ズドン…バシャッ

目の前にいた蛇女の頭は砕け散り…倒れた…

『ア・・・ア?!』

隣にいた蛇女は逃げ出した…だが僕は追わなかった…

『せいぜい…砦で最後の時間をすごせばいい…』

ゆっくりと砦へ足を運ばせた…

『…数だけか』

砦につくと大量の蛇女が待ち構えていた…全員が槍や弓を構えている…

『…僕の怒りを思い知れ…!』

猟銃を構えて正確に狙いを定め弾丸を叩き込む…次々と蛇女は倒れていくがまだ戦意のある蛇女が槍や弓で反撃してきた…
『ナニアイツ・・・?!』
『シンジャエ・・・♪』

1体の槍が僕の体を貫く…だが

『…ふん』

痛みも感じず後ろを振り向き刀を振る…蛇女の体は音もなく崩れ落ちる…

『…はははは…!』

狂ったように刀を振り回し猟銃に弾込めをして蛇女は撃ち抜く…

『グォォォ…!』

砦から咆哮が響き竜に乗った蛇女が次々と現れた…

『アンナヤツクッチャエ・・・♪』

眼前に見えた大きな口に目を閉じて呑まれた…

『ゴクッ…』

生々しい音が響いた…竜の喉が膨らみお腹の中へ消えた…が

『ジュォォォ…!』

竜の腹から青白い炎が湧き出て竜を包み込んでしまう…焼けるいい匂いが辺りに広がり焼けた竜の腹から僕は這い出てきた…

『生臭い…が悪くないな…』

土人形を天にかざすと青白い光が天空に舞い上がっていく…

『エ・・・ナニアレ?』
『グォォ…?』

無数の巨大で青白い炎が周りに飛んでいた竜や蛇女に隕石の如く降り注ぐ…

周りは青白い煉獄の炎に包まれ地上の地獄と化した…逃げ惑う蛇女…暴れ周り倒れていく竜…
僕は笑いながら猟銃を撃ち続けた…耳から流れる大音量の狂った音楽が辺りに響き続けた…その目には光が消えていた…

特殊END ジェノサイドEND



<2011/11/24 00:06 狐人>消しゴム
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