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【保】雨が止むまで・・。 − 旧・小説投稿所A

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【保】雨が止むまで・・。

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巨大なボーマンダと賢そうなクチート…。

2人は後ろを向きながら何かつぶやいていた…。


「…着地はしっかりしろと言っているでしょう……グズッ。」

「うるせぇ…確実に仕留められると思ったんだよ…グズッ」


まさか…?

「あの2匹頭ぶつけたのかなぁ〜♪」

僕が思っていたことをさっきまで泣きかけてたブイゼルが代わりに言う。

2匹がこっちを睨んだ。

ボーマンダがこっちに向かって突進しようとするが、ふらふらとまた岩場に頭をぶつける…。


…。


4人とも黙り込んだ。

この沈黙を破ったのはクチートだった。


「あなたがたが、わたふぃ達の狙っふぇいるものにふぁきにふぇをふけてふぃまったのふぁふふぉうでふぃたね…。」

どうも頭を地面にぶつけた時に舌をかんだらしい。

多分

あなたがたが私達の狙っているものに先に手をつけたのは不幸でしたね。

と言いたいらしい。



狙っているもの?


なんだそれは?



そう思ったがクチートが先に指を指す。


その先にはブイゼル…?じゃなくてその後ろにある星型の実のことだろう。

「これが欲しいのか…?」

クチートは我慢していた涙を流す。そして頷く。

実を渡せばこんな変なことに巻き込まれずにすむ…。と思い渡そうとした。

すると頭を2回ぶつけたボーマンダが

「それはスターの実って言って、簡単に言うと少し強くなれる不思議な実だ。だから俺達に渡せ…グズッ」


残念ながら出会った時の迫力と今の迫力を比べると雲泥の差だ。

しかもそんな事を聞いて素直に渡す人がいるだろうか。

強さを求める僕が…。

しかもこんなマヌケな奴らだ。まえにフライゴンを倒したみたいに簡単に勝てる。

だから僕はこう言った。

「いやだ」


クチートとボーマンダは僕を睨みつけた。涙目で。

クチートがボーマンダに耳打ちをする。そしてボーマンダは言う。

「…わかりました。あなたがたがそのような態度なら私達は手加減しません。尋常に勝負!…と言いたい所ですがあなたの足はもう限界らしいですね。このままつまらない試合はしたくありません。なのであなたが弱点の炎の攻撃を弱く、そちらのブイゼルの水攻撃を強くするため雨の日に勝負いたしましょう!だってよ…グズッ」


雨じゃソーラービーム使えねえよ…。

と思いつつも僕とブイゼルは頷く。


<2011/11/23 23:44 氷水>消しゴム
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