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【保】遺跡の跡地にて − 旧・小説投稿所A

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【保】遺跡の跡地にて

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ライ「なんだよ・・・・こいつ。尋常じゃない早さじゃねぇかよ・・・。」

リオ「あの子は元々遅かったので彼の早さじゃないかもです。とりあえず様子をみm・・・・。」

その瞬間リオルの体が上に持ち上がった。


リオ「?! うわぁぁぁぁぁぁ!」




パル「遅いって言うのはこういうスピードのことか?」


リオルの下には大きなリオルを入れることなどたやすい程の大きい口を開けた。


口から垂れているのは粘性の強い唾液と・・・。地上に垂れ下がった細い舌。


チラ「なるほど・・・・。舌を使ってるわけね・・・。」


チェリムの時もリオルの時も彼は細長い舌を巧みに操り、うまく口内へ寄せて捕まえていた。彼は速いわけではなかった。彼の舌・・・・いわば分身を使い彼のスピードで相手を絡め取り、相手を捕食する。それが彼の戦法だ。そしてこの間の強意だ。

ウパー「それなら見切りの間っていうのも納得できるね。」


ライ「言ってる場合か!こいつから逃げないといけないんだぞ!」


そう言ってる間にもリオルの小さな体は2倍以上の大きな口におさめられた。彼が口を閉じた後に

「・・・てよ・・・。だ・・・し・・・て・・。」

と聞こえたがパルキアは

パル「敗北者2名か。残り3名。さて、メインディッシュと行くか。」



チラ「どうする・・・?あれから逃げられるとは・・」


チラーミィはウパーを見る。いつにもない顔だ。絶望でもない・・。恐怖でもない・・・・。希望?

ライ「おい・・・?なんか作戦でもあるのか?」



ウパー「まあね・・・・。」























砂時計は1分を切った。



パル「さて・・・。もうそろそろ食事の時間も終了だ。もう終わらせてやろう・・・。




チラ「待って・・・・。」





チラーミィは不安そうにパルキアに声をかける。



パル「ん?何だお前が食われたいのか?」



チラ「うん・・・。ただ私を食べる代わりに・・・・・。彼らのことは食べないでほしいの。」


パル「な・・?!お前よく考えろ!お前1匹で俺は2匹逃すことになるんだぞ!どっちにしても俺は3匹全員食えるんだ!なんでそんなことしなくちゃならない?」


チラ「・・・・私の親友なの。お願い。私が食べられることができれば・・・。彼らはまた生きることができるの・・・。」


パル「・・・・・しかし!俺はまd・・・。」


バン「パルキア様ー♪この後にも最後の部屋があるんですよー?そこまでに食事残しておかないと八つ裂きにされると思いますがー?♪」


パルキアは考え込む・・・・・。




パル「よし・・・・。分かった。お前の要望を聞いてやろう。」



チラ「ありがとう・・・・。やさしくね。」



そういうとチラーミィは呑まれやすいように両腕を天井に向け体を細くする。


パルキアはその今となってはただの肉にしか見えないものに口を近づける・・・・。


ガバァ・・・・。


口を広げる・・・・。その生温かさにチラーミィは顔をしかめる。



彼の細長い舌がチラーミィを巻きつけた・・・その時




ウパー「なみのり!」








フロア中が洪水に見舞われる。いきなりやってきた水の大群に彼らは驚くだけだった・・・・。いや、チラーミィとライボルトとウパー・・・そしてその作戦を影で聞いていたバンギラスは分かっていた。


知らないのはパルキアだけだった。



パルキアは大きく開けた口に水が入り込む。水位は容赦なく上がっていく。チラーミィは尻尾をうまく使い水中を泳いで高台に移る。


すでにそこにいた3匹の元へたどり着く・・・。




砂時計は






3・・・・・2・・・・・1・・・・・。









砂が落ちるのをやめた。そしてそれとともに3匹の感情から恐怖がなくなっていく。












そして・・・パルキアは水の底へと沈んだ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カイオーガ「もう僕だけしか残ってないんだー?


ヌマクロー「彼らも策士ですね・・・。これからが楽しみです。」

そう言った時、ヌマクローの体が生温かい何かで覆われる。それは生臭く・・・。

そして、脳内に流れることば・・・・。




カイオーガ「それは・・・・。君も昔やったことだよね?」


ヌマクロー「?!・・・あれは・・・・本当に仕方がなくて・・・ムググ・・・。」


舌先をヌマクローの口内へ押し込む・・・。


カイオーガ「まあいいや。じゃあ行ってくるよー!」



そういうと舌をほどいて暗闇へと消えていった・・・。



ヌマクロー「あいつら・・・・やべぇぞ・・・。」




<2011/11/23 23:24 氷水>消しゴム
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