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【保】鎖心 囚われの身体 − 旧・小説投稿所A

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【保】鎖心 囚われの身体

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…いつの頃か、まだグラードンがリオル達と友達になる前の事か。
「やめろっ」
昔から大柄だったグラードンが言った。
「またこいつか。俺たちの捕食を邪魔するな。」
「うるさいっ!僕のいない所でこそこそと他のポケモンをいじめるな!」
普段のグラードンとは違い凛々しい目つきで言う。
「うるせぇ、俺たちが嫌ならココを出ていけ!」
「僕が出ていったら他のポケモンをいじめない?」
半信半疑、グラードンが聞く。
「いいだろう。もうお前に邪魔されないと考えると、それぐらいの事は・・・」
「じゃあ行くね」
グラードンは支度をしてその場から離れていった…


(あいつら今なにしてるかな〜。こそこそ他のポケモンいじめてたらゆるさないよ。)
過去を思い出したグラードン。
「あいつら?」
いくら身体を乗っ取れても思い出までは乗っ取れない。
(僕が住んでた村の隣町のいじめっ子。)
「どこの村?」
グラードンの昔事情にしつこく首を突っ込む。
(どこだっていいじゃないか。ミンタス村だよ。)
「・・・・!?」
「み…ミンタス村!?お前あそこに住んでたのか!?」
(そうだけど…なにか?)
不思議そうにグラードンが聞く。
「知らないのかその村の伝説。」
(伝説?なにそれ、美味しいの?)
伝説についてなにも知らないグラードン。

ミンタス村…そこは昔、海の神『ルギア』が消息不明になった所だった。
ポケモン達の噂ではルギアは亡くなった、や魂がねむる場所など根拠の無い噂が飛び交っていた。
またそこに足を踏み入れると魂を奪われると言うポケモンまでいた。

「その村ってどんな村だった?」
ビアルの質問攻め、いつもの事だ。
(お花が一杯さいててとてもいい所だったよ。しばらくそこに住んでた。)
「お前は魂、奪われなかったか?」
(僕は身体を奪われてるよ。)
「おっと。」

その会話を木の影で聞いている物がいた。
「フフフ。私は死んだ事になっているのか。今後が楽しみだ。」
青く大きい腹、身体の二倍はあるだろう大きさの翼…その姿は間違いなくルギアだった。
「まぁ五十年は洞窟にこもってたからな。色々な噂が出るのは仕方ない。」

(ん?なにか気配を感じるな…)
取り付かれてから気配にだけは敏感なグラードン。
「気配ってなんだよ。怖くなるからやめてくれ。」
自分が霊のくせに怖がりなビアル。

「さてこの後、どうするか。」
この先の進路に迷うルギア。

(まあいっか。もう取り付かれてるから、どおって事ないし。)



<2011/06/18 23:41 akod>消しゴム
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