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水晶の煌き − 旧・小説投稿所A

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水晶の煌き

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「見逃すとは言ったが、ずっと目の前にいるのでは喰いたくもなるだろう?」
「あ、あんた・・・俺が逃げられないのを知ってっ・・」
「約束通り、私の水晶になって貰うぞ。」
バッ!ガブリ
「っ!?」
「余計な事をされては困るのでな。」
晶竜は人間を押し倒すとすぐさま両腕に噛みついた。
噛み跡から瞬く間に結晶に包まれ、気付けば感覚を失っていた。
「さぁ・・快楽に悶えるがいい。」
ベロッ・・ニチュッ・・グチュッ・・
グチャグチュ・・ニチャニチャッ・・・・
巨大な舌が人間を蹂躙する。
生々しい水音を奏で唾液に濡れていく。
唾液は無数の糸を引き、人間から体温を奪う。
「くぅ・・ん・・ぁ・・・」
舌が触れ擦れる度に身を捩り、喘ぐ。
「随分と艶のある声だな?」
「ぁっ・・や、やめ・・」
晶竜の舌は首筋、脇腹と性感帯を執拗に舐め続け、人間を喘がせる。
「ふむ・・味としては悪くない。」
舌を口内に戻し舐め取った味を反芻しながら味わう。
人間は唾液にまみれ、肩で息をしていた。
「では、次だ。牙を立てさせて貰う。」
バクッ・・
ムグッ・・グニグニッ・・アグゥ・・
晶竜の牙が人間の体に食い込んだ。
「んっ・・・っあ・・」
人間は快楽に喘いではいなかった。
その冷たい牙が体温を奪い、その苦しみに悶えていた。
晶竜の牙は体内に入れば細胞を結晶化し、その冷たさは獲物の体温を奪い取る。
噛む場所を何度も変えられ甘噛みは数十分も続いた。
「待たせたな。では口内に入って貰おう。」
晶竜は人間の足を咥え、上に放り投げた。
「う、うぁぁぁぁあぁぁっ!」
すぐに重力が彼を捉え、落下を始める。
グニグニと獲物を求め、蠢く舌。
忙しく唾液分泌が早められ、口内にはすでに唾液が溢れんばかり。
彼の手は空を掴むばかりで何も掴めない。
落下を止める事は出来ない。
ドポッ・・・バクリ。
口内に溜まった唾液の中に落下、口が閉じられた。

  * * * 

ニチャァ・・ドプゥ・・ゴポッ・・・
唾液の量は凄まじいものだった。
入れられて数秒もしないうちに下顎に振り落とされ唾液に肩まで浸かっている。
そしてこの唾液は生臭く、ねっとりとしているが何より違うのはとにかく冷たい。
冷水のように冷たく、ねっとりと体に纏わりつくものだから余計に質が悪い。
唾液に浸かっているのでは体温が奪われてしまう。
まだ口内のほうが暖かい。
この唾液から逃れようとしたいのだが、結晶化した四肢のせいで十分に動けないでいた。
ジュブッ・・グニッ・・グギュゥゥゥゥゥ
「!?ぐぅ・・や・・やめろぉ・・・」
唾液から舌が掬い、上顎に容赦なく押し潰す。
気道が圧迫され呼吸が止まりそうになる。
腹から絞り出した声もとても小さく、晶竜には全く届かない。
グチュ・・ニチュ・・
気絶寸前で定位置に戻った舌は人間を弄ぶ。
ニチュニチュ・・グチャッ・・
ムチュッ・・グチャ・・グプッ・・
舌で転がし、締め付け、舐めまわす。
「う・・ぅげ・・」
人間の体は晶竜の唾液に呑まれ、体温が著しく低下していた。
体がブルブルと震え、声も上げられない。
ズリュ・・・ニチュニチュ・・・
晶竜が上を向いたようだ。
舌に傾斜がついて、体が喉に向かって滑っていく。
「ぁ・・ぅ・・や・・やめぇ・・」
ゴクン・・
生々しく人間が晶竜に呑み込まれた。

 * * *

「げふっ・・人間は美味いな・・」
滴る唾液を舌で舐め取り、喉を下る膨らみに目をやる。



<2011/05/13 23:06 セイル>消しゴム
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