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異世界の漂流者 − 旧・小説投稿所A

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異世界の漂流者

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「人間!?」

ソラは驚いて飛びのいた

この世界で人間は空想上の生き物とされているので驚くのも無理はない

人間は痛みのあまり手で腹を押さえうめいている

転ぶ瞬間にぶつかったのでソラの頭突きがはいったらしい

「あ・・・あの。大丈夫ですか?」

ソラは人間に話しかけた






「ji・・・jisi。Maryulinu?」

痛みに苦しんでいるシュルツにはそう聞こえた

「え・・・何だって?」

一瞬自分がおかしくなったのかと思ったが、ここは別世界ということを思い出す

実際相手もシュルツの言葉が分かっていないのかきょとんとしていた

(翻訳機・・・・・)

座ったままリュックに手を伸ばし翻訳機を取り出すとスイッチを入れた

「私の言葉が分かるかい?」

「え!?・・・あ!わ、分かります!」

ソラは驚きながらも答えた

「あの・・・大丈夫ですか?」

「大丈夫だ。気にしないでくれ」

本当はまだすごーーーーーーーく痛かったのだが言わないでおいた

「その・・・・・えっと・・・・・」

獣人を目の前にしてシュルツは戸惑っていた

同じく獣人の少女も戸惑っているらしい




「あ、あの!」

先に口を開いたのはソラだった

「あなたは・・・・人間ですよね?」

「ん・・・・まぁ」

そう言うあんたは獣人だよね?と心の中で呟く

「助けてください!!」

そう言うとソラはシュルツに抱きついた

「え!?ちょ、ちょっと!」

「お願いします!助けてください!!」

シュルツが理由を聞くとソラは泣きながら話した





「つまり今も竜に狙われていると・・・・?」

「はい・・・・・」

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」

しばしの間沈黙がおりる


「よし!分かった。出来る限りの事はしよう」

「あ、ありがとうございます!」

シュルツは少女を助ける事にした

彼は性格上、困った人をほおって置けないのだ

よっこいしょと年寄りくさい言葉を言いながら立ち上がる

腰のホルスターから「コスモガン」と呼ばれる拳銃を引き抜き安全装置を外した

「グオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

「!!」

突然頭上から咆哮が響いた

驚いて上を見ると竜が木の合間を縫って降下してくる

「こっちだ!!」

シュルツはソラの手を引いて駆け出した

二人と一頭の命を掛けた鬼ごっこが始まった



<2011/05/25 15:13 雪風>消しゴム
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