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異世界の漂流者 − 旧・小説投稿所A

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異世界の漂流者

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(今だ!)

竜はその巨大な手を少女に伸ばす

それを見た少女はとっさに伏せた

ブゥン!

彼女の頭上を竜の手がかすめる

「チッ・・・」

竜は舌打ちすると地面に降り立った

立つのが遅れた少女を見下ろし、にやりと怪しい笑みを浮かべる

「小娘が・・・俺に大人しく喰われろ。痛みは感じさせんぞ?」

「い・・・嫌っ!」

そう言うと再び少女は走り出した

「そうかそうか。そんなに苦しんで死にたいのか。ククク・・・・」

竜も再び空を飛び少女を追いかけ始めた








「はあ・・・・はあ・・・・」

森の中を一人の少女が走っている
少女といっても人間ではなく狼獣人の少女だ

「グオオオオオオオオオオオオッ!!」

後ろから巨大な影が迫る

少女・・・・・ソラは竜に追われていた

「嫌・・・・食べられるなんて嫌・・・・!」

そんな事を言いながらひたすら走る

(そんなに苦しんで死にたいのか?)

先ほど竜に言われた言葉が頭の中を駆け巡る

嫌だ!!

嫌だ!嫌だ!!嫌だ!!!

死ぬなんて嫌だ!!!

怖いからとにかく走った。走りまくった

後ろをチラリと見ると竜が再び高度を下げつつある

このままでは遅かれ早かれ捕まってしまうだろう

「!」

その時、彼女の視界にあるものが映った

体の向きを変えそれに向かって走る

ソラの目に映ったもの・・・それは藪だった

藪はソラの身長よりも高く周りには木も密集して生えている

これなら竜は近づきにくいし、藪に隠れることだって出来る

「あと・・・・少しっ!」

疲れた体に鞭を打つ

「逃さんぞ!小娘がぁ!!」

竜も彼女の意図を察し捕まえようと手を伸ばす


藪まであと3歩



2歩



1歩



ガサッ!!



「やった!」

ソラはギリギリのところで藪に入る事に成功した

走ったまま後ろを見ると竜が高度を上げて離れていく

「た・・・助かっ・・・」

ガッ!!

安心したとたん小石に足を引っ掛けた

バランスを大きく崩し前のめりになったが、走っていたために勢いがついて止まれない

「と・・・っとととと!!」

ガサッ!

ボスッ!!

「きゃ!」

そのまま藪を抜けると・・・

木の所にいた青い何かにぶつかった

「痛えええええええええええっ!!?」

辺りに悲鳴が響き渡る

ソラが驚いてぶつかったものを見てみると・・・

それは青い服を着た人間だった





<2011/05/25 15:12 雪風>消しゴム
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