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とある草原にて − 旧・小説投稿所A

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とある草原にて
− 獲物を狙う影 −
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そのころ、鹿は歩き疲れて、のんびりと昼寝をしていた。
そして、あの大蛇も近くにいた。
大蛇は、鹿の匂いを舌で感じ取り、少しずつそちらに向かった。
近づくほどに、鹿の鼓動音がする。
鹿は、大蛇が接近していることなど、知るよしもない。
大蛇は、目当ての鹿を見つけ、威嚇をしながら、首を下げた。
その時、鹿が大蛇に気づいた。
大蛇は、急いで、草むらに隠れ、長い体を伸ばした。
鹿は起きて、周りを見ながら、警戒をした。
大蛇は、これでは埒が明かないと、草むらから、鹿に向けて、口を開け飛び掛った。
鹿は、避けようとして失敗し、大蛇の麻痺毒を受けて、その場に倒れこんだ。
神経がやられ、もう動けなくなった鹿は、もう駄目だと、死を覚悟した。
その目の前に、大蛇が舌をチロチロと出し、鹿を見つめた。



<2012/05/08 16:20 エヴァンゲリオン弐号機>消しゴム
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