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医者とモンスター − 旧・小説投稿所A

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医者とモンスター
− 昔話その1〜リオレイアとリオレウスとの出会い〜 −
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『さて、昔の話をしよう。』

彼女、飛鳥が生まれた所はとある島の隣にあるウカムと言う村だ。そこは海と山に囲まれて、とてもにぎやかな村だった。飛鳥は生まれた時、とても静かだった。初めは死んでると勘違いしてたが、ちゃんと生きてる事に代わりはないだろう。
彼女はいろんな事を知りたがり屋で、その村の村長と一緒に居たのが長かった。一番長かった日は朝から夜まで…
村長もくたくたで『まいった〜』と言っても。
『うちまだまだ聞きたいよ!』
となかなか離れようとしなかった。
その為、彼女はいろんな知識があった。モンスターや道具、植物等の種類。
村長は
『将来すごいハンターになるじゃろう』といつも言っていた。
しかし、彼女はハンターより医者を目指していた。それを村長に言う事はしなかった。
12歳の誕生日。
昼間は友達と浜で泳いで遊んでいた。
しかし…
彼女は嵐が来る事を知らずに遊んでいた。周りが暗くなった事に気付いた時はもう遅かった。
すごく大きな津波に呑まれ、遠くへながされてしまった。
その事を知った村長は、もう助からないと諦めていた。彼女の親は夜中嘆いていた。


その事によって彼女はいろんなモンスターと出会う事が出来た。




津波に拐われた次の日。
彼女はとある島の浜で寝ていた。気が付いて、飛鳥は目を開けてゆっくりと座る。誰もいない浜。聞こえるのは波の音だけ。
飛鳥はなき叫んでいた。
『お母さん!お父さん!』と…
そんな事をしても誰も助けに来ないと知っても止めようとしなかった。

しばらくすると、彼女の後ろにモンスター達が立っていた。飛鳥はゆっくり後ろを振り向く。当然、驚かない事なんてない。だって、リオレウス、リオレイア、ジンオウガ、ナルガクルガ等、大型のモンスター達だよ?
飛鳥は恐怖のあまりにその場から逃げ出す。しかし…変な事にモンスター達は飛鳥を捕まえたり、追いかけたりしなかった。何を考えかのかは…今も不明。

走り続けた飛鳥は、島の中心にある森丘に出る。その森丘は森林と草原が広く、近くに綺麗な川が流れてる。ずっと走り続けたので休むのに最適な場所だった。今日は天気が快晴でとても暖かかった。
飛鳥は、草原に横になりゆっくりと休んだ。微かに吹く暖かい風、眠気を誘う感じ…飛鳥はそのまま、眠ってしまった。



2時間位寝ていたのかな…
飛鳥は目を覚ます。夕方に近く、太陽の3/10位が沈んでいた。
飛鳥は一人草原に座っていた。
すると、後ろからものすごい風が飛鳥を襲う。フワッと宙に舞い、10~20mと飛ばされる。
地面に落ちるとゴロゴロと転がり、木にぶつかるまで転がってた。
木にぶつかると彼女の目の前には、リオレイアとリオレウスの二匹が立っていた。飛鳥はまた怖くなり、木の後ろに隠れる。
しかし…二匹は飛鳥を襲う事はしなかった。ふと、不思議に思ったのか…飛鳥は二匹の前に立った。
するとリオレイアが飛鳥の顔に近付き、飛鳥の目を見つめる。飛鳥もリオレイアの目を見る。するとゆっくりと飛鳥の頬をペロン♪と舐める。
この舐めは、味見ではなかった。他の人から見ると、まるで親子みたいに…
リオレウスは飛鳥になつくかのように頭を彼女の体にスリスリと刷りつく。
夕日がほとんど沈みかけた頃、リオレウスは飛鳥の後ろ襟をくわえ、リオレイアと共に自分の巣へと飛んで帰った。飛鳥はこの時怖がらず、むしろ楽しんでた。
巣に着くとリオレイアのお腹の上に降ろされる。リオレウスは巣の近くにある入り口に座り番をしていた。私はリオレイアと一緒にまた寝た。リオレイアのお腹はぷにぷにと柔らかく、自分が寝てたベッドよりも良かった。ちょっと獣臭かったかな…でも寝心地は良かった。

『ん〜…一休みするか…続きは今度するよ。お休み〜…』



<2013/03/27 21:03 シャビー>消しゴム
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