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「今・・・夜じゃないよな?」
「えぇ・・・だけど、名前が暗がりなんだから、暗いのは当たり前でしょ」
「こんなに暗くては、敵が来ても居場所が分からなっ・・・」
「・・・ヘンゼル?・・・おい、ヘンゼル!?」

私達が今現在居るのは、目的地である暗がりの森。
その名の通り、昼だというのに真っ暗だ。
そして、その中・・・ヘンゼルの声が途絶え、反応が無くなった。
これはどう考えても、近くに居ない・・・声が聞こえないとこにいるのだろう。

「とにかく、皆離れては駄目よ」
「分かっているさ」
「あぁ・・・」



















「な・・・なんだ、これ?」

俺は言葉の途中に何かに引っ張られて、皆から離れたとこに居るようだ。
だが、その引っ張ったものがおかしいのだ。
それは今でも俺に巻きついていて、生きているように俺の体を包み込もうとしている。
暴れようにも、その何かは動じずに胴体部分はその何かに包まれきっている。

その何かはヌルヌルした生暖かい液体を常に出しており、俺の体を包み込むと同時にそれを塗りこんでくる。
掴もうにも、そのヌルヌルの液体のせいと、プニプニしている感触のせいで、思うように掴めないのだ。
だが、なぜか落ち着く。

「・・・」

俺は暴れるのをやめて、その何かに身をゆだねた。
それを察した何かはすぐに

バクンッ・・・

喰った・・・?
俺は食われた?
抵抗しようにももう遅い。
おそらく、その何かとは今俺を食った奴の舌。
それは口の中でも巻きついており、動くことは一切できない。

ギュゥッ・・・

「・・・ッ!?」

舌は急に俺を強く締め上げる。
幾ら柔軟といえど、かなりの締め付けだ。

ングッ・・・ゴクリッ・・・

そして、舌の拘束が解かれたと思えば、喉に俺は送られた。
喉に肉は俺を丁寧にもてなす。
俺の体余すことなく、喉肉で包み込んでくる。
胃に送られていると思えないほど、スピードはゆっくりで・・・俺は眠くなっていた。

「・・・駄目・・・だ」

俺は得たいの知れない生物の体内で眠りについた。



















『依頼をクリアしたことを確認』


はい、このモンスターはなんだろうか?w
<2013/03/23 02:55 ヘリオス>
消しゴム
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