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− 抜け出す道 −
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「ヘンゼル・・・起きて」
「ぅうん・・・あれ?ここは・・・グレーテル?」
「ここは海岸ね・・・それよりも、何があったのかしら?」
「俺にも分からない・・・ん?なんだ、これ?」

俺の手には紙切れが握られていた。
何か書いてあるようだ。

・・・出口・・・
・・・次元の島・・・

出口・・・この世界から抜け出すための場所か?
次元の島・・・こんなとこ、俺は作ってないしな・・・。
どうやって行けばいいんだろうか?
とにかく、場所の把握をしないと・・・。

「グレーテル、他の二人は?」
「二人なら、探索に出かけているわ・・・ここ、なんか孤島っぽいし」
「孤島?・・・なんで、そんなとこに・・・」
「さぁね・・・でもさぁ・・・この島、不思議な感じ」

確かにそこらへんに時計があるな・・・。
それに、変な裂け目も・・・。
もしかして、ここがその次元の島なのかもしれない。
そうなれば・・・。


「うわぁぁあ!!?」

「今のは、アベルの声!?」
「危険な状態に至っているのね・・・行くわよ」

俺とグレーテルは急いでアベルの悲鳴が聞こえた場所に向かう。
だが、その場所で待っていたものとは・・・。




「カイン・・・何があったの?」
「お、俺にも・・・分からない」
「って、なんだこの光は!?」
「消えているわよ、私達!?」

アベルは血まみれで死んでいた。
抵抗した形跡が無かったが、カインはには血は付着していない。
油断をつかれて・・・。
そんなことを考えていると、体から光が出てくる。
それと同時に、視界が暗む。
アベルの死体は・・・。



















『哀れな者よ・・・仲間と共に砂漠に消えるがいい』


はい、一応これで終了w
続編はそのうちに出すおw
<2013/04/02 03:08 ヘリオス>
消しゴム
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