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アニヲタ君とアイドルちゃん − 旧・小説投稿所A
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アニヲタ君とアイドルちゃん

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3月。
ポカポカと暖かい陽射しが降り注ぐ桜並木を、リクルートスーツを着た男性がトボトボと歩いていた。

「…くそっ。全滅かよ…」

どうやら、この男性は、就活中らしい。
が、氷河期と称される程厳しい就職難な時期だ。
受けた所全部落ちて、かなり凹んでいるのだろう。

「はぁ…。早めに帰って、取り貯めたアニメ見よっと…」

溜め息をつき、歩き続ける。
すると、

「きゃっ!」
「ってーな!ガキ!」

彼の目の前で二人の少女がガラの悪い高校生にぶつかってしまった。
二人共黒髪で、片方は肩まで伸ばして、もう片方はツインテールにしている。

「ごっ、ごめんなさい!」

少女は直ぐに謝った。
しかし、高校生は、

「あ〜あ。骨折れたわ。慰謝料、親に払って貰わないとな〜」

と有り得ない事を言った。
肩までの子が、『親』と聞いて泣きそうになり、ツインテールの子は唇を噛み締めた。

「早く連れてってく…」

ガシッ…。

催促し出した高校生の腕を、彼は掴み、そして、

バキッ!

顔をぶん殴った。

「…痛ってぇ…何すんだ!」

彼に怒鳴った高校生は、彼を殴ろうとしたが、するりするりと避けられる。

「こんな小さな子にぶつかられて骨が折れるんなら、今、お前は死んでいる筈じゃないのか?」

そして、彼がそう言うと、高校生は固まり、しばらくして、「覚えてろ!」と言いながら逃げて行った。

高校生が見えなくなって、彼が溜め息をついた。
すると、

「あ、あのぅ…ありがとうございました!」

と肩までの子。

「本当にありがとう!何かお礼をさせてよ!」

とツインテールの子。

彼は少し悩んだが、二人に、

「じゃあ、何か働ける所って無いかな?」

ほぼヤケクソでそう訊いた。
すると二人は顔を見合わせ、直ぐに頷いた。

「ほんとに!」

彼が信じられずにそう訊くと、二人はもう一度頷いた。

「とりあえず、家に来て!えっと、あたしは、咲盛 奏!この子は、桜!双子で、あたしがお姉さんなの!」
「よ、よろしくお願いします…」

ツインテールの子が奏と名乗り、肩までの子が桜と言うらしい。

「そっか、俺は、関口 冬夜。よろしく」

お互いに自己紹介しあってから、彼は双子に着いていった。

(どこかで見た事あるような…)

そんな事を思いながら。


二人は、あまり似ていませんよ。

読み方チェーック!(イラネ

咲盛 奏(さきもり かなで)
   桜はいらないですねw
関口 冬夜(せきぐち とうや)


<2013/01/05 22:08 ラムネ>
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