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クリスマスの奇跡 − 旧・小説投稿所A

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クリスマスの奇跡

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今日はクリスマスイブ。
サンタさんが少し早めにくれたプレゼントは、

手錠と足枷と檻のついた小さな部屋だった。

僕は、今日、両親に売られた。
長男なのに病弱で、『役に立たない』と言われた回数は、両手じゃ数えられない。

でも、それだけだ。
悪いことなんて、何もしてない。
役に立たない分、いい子でいようって頑張った。

なのに、こんなにあっさりと売られたら、どうしたら良いか解らない。

『いい子』でいれば救われるのか、
『悪い子』になったら救われるのか。

それすら解らなかった。


翌日。
僕を買った奴隷売りの元を訪れたのは、一匹の銀色のドラゴンだった。

[子供を一人買いたいのじゃが…]
「はい!男ですか?女ですか?」
[…儂はどっちでもいいぞ♪]

そして、男の人は、僕の目の前に来た。

「この商品としても使えないガキを売る絶好のチャンスだ…。へへっ…」

そんな事を呟きながら、僕の檻の鍵を開けた。

ドラゴンは料金を払い、僕を掴んで、飛んだ。

僕の生まれた町が見えなくなると、ドラゴンは着地し、

バキッ!バキッ!

僕の手錠と足枷を壊してくれた。

「…何で…」

すると、ドラゴンは、

[儂は子供が好きでのぅ♪素直で可愛くて…]

ベロンッ

「ひゃうっ…」
[美味いしの♪じゃから、側に一人居て欲しかったのじゃが、拘束された者は好かんのでな]

初めてだ…

ポロッ…。

[!?な、何故泣くのじゃ!]

言われて、目を擦って、泣いている事に気付いた。

「だ、だって…、ヒグッ、産まれて、エグッ、初めて、いてほしいって…、ヒグッ」

しゃくりあげるのをできる限り我慢しながら、一気に話した。
すると、

ギュッ…
[辛かったのぅ…。これからは、儂がずっと側にいるからの♪だから、泣くのはおしまいじゃ♪]

優しい言葉に、堪えていた物を、全部吐き出してしまった。

「わぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

しばらく泣き続けたけど、ドラゴンさんは、ずっと優しく頭を撫でてくれた。

[儂は、ディストと言う。お主はなんと言う?]
「僕は、ティルって言うの。よろしくお願いします。ディスト」
[よろしくの♪ティル♪]


このキャラ二人結構好き。(特にディスト)

また、この二人クローズアップするかも…。
<2012/12/24 14:56 ラムネ>
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