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【････き･･････ろ】






【起きろッ！！！】
「だぁぁぁぁぁッ！？」

痛い、耳が痛い･･･何？
バインドボイス使わなくても良くない？

【やっと起きたか....】
「起き....た」

まだ耳がキーンとする。
こんなに強いんだ･･･

「なんでまだ僕は生きている...？」
【我が吐き出したからだ】
「それは分かったとしても....なんで？」
【お前程の旨い食い物を消す訳にはいかない。他のヤツも喰うだろう....】

･･･嫌だよ！？
言いたい、今すぐ言いたい･･･

「それで、さっきから気になったんですけど...ここどこですか...？」
【異次元...と、でも言っておこうか】
「異次元.......！？」

ヤバイ、頭の中でショートしそうだ。
もー何が何だか分かんない･･･

【ただお前の居た世界から離れただけだろう？】
「そんなこと言われたたって.....」
【ならしばらくこの世界を歩いてろ...少しは分かるだろ？】
「うん....」

やっとレウスの威圧感から解放されると思ったのだが･･･

「な、なんでついて来んの...！？」
【逃げたり、隠れられると面倒だからな】
「う.......」

心の中が読まれた？いやそんなことない･･･
でも逃げるっていうのは誰でも思いつくことか･･･？

【お前が少しでも反抗的態度をとった瞬間焼き尽くすからな....？】
「はいぃッ！」

くそっ...何が反抗的な態度になるのか分かんないのもあってさらに怖い。

「じ、じゃあ行くね....」
【我はお前の横を歩くとしよう】

僕が歩き出すと、僕の横でレウスが音を立て、地面を揺らして歩いている。
こんなの人生であり得ないことだろ･･･
僕はそう思いながら歩いていた。

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