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青い炎と紅い炎 − 旧・小説投稿所A
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青い炎と紅い炎

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そんなことを考えていると、ドラさんが話しだした。


「クロ様、監視カメラの映像は・・・。」

「あ、そうだった!」

クロは後ろにある本棚の、やけに太い本を押した。


ガチャン!


すると本が奥に入り込み、物音がした。

ギッ、ゴゴゴゴ・・・


本棚が前に押し出され、横にスライドした。元々本棚があった所に、扉があった。

「クロ様!凄いですね!!」

「エヘへ♪この中がセキリュティルームだよ!」

クロが扉を開ける。その先には約10畳の和室があり、部屋の中央に置かれたちゃぶ台の上には、ぽつんと一つ、ノートパソコンが置かれていた。

「どう見てもただの茶室だなw」

「茶室じゃないよっ!!」

クロはそういうと、ノートパソコンを起動させた。

「あ、そこにあるお菓子食べていいよ♪飲み物はあの小さい冷蔵庫にあるから♪」

やっぱり茶室じゃねーか!

「クロ様、ありがとうございます♪」

ドラさんは冷蔵庫から饅頭とお茶を三つずつ取り出すと、皆に一つずつ配った。

「おぉ、ありがと!ドラさん。」

「いえいえ♪(^^)」


何げにくつろぐ二匹。



しばらくして・・・

「これだよ!ファウスト、ドラさんも見て!」

クロのノートパソコンには、宿の廊下の映像が流れていた。皆には燃え盛る炎が見えているため、逃げ惑うが、監視カメラに炎は写らない。やはり炎は幻影だったらしい。

「あ、こいつこいつ!見て!」

クロが画面の右上を見ろと言う。そこには、確かにゾロアークらしき影があった。

「こいつの仕業だったんだ!」

「そうとは限りませんが、幻影を使えるのは彼だけなので、可能性は高いですね!」

映像を見ていると、俺はあることに気づいた。

「このゾロアーク、顔に何かついてるような・・・。」

「あれぇ?ホントだ。」

「ぬああああああああああああ!?」

突然ドラさんが叫んだ!

「うわ!?いきなりどうした!?」

「か、彼は・・・かれわあぁ!」

ドラさんがパニックになっている。

「ドラさん餅突けw(落ち着けw)」

「ひぃ、ふぅ、はぁ・・・。ファ、ファウスト様、こいつは、全国で指名手配されている大泥棒ですよっ!!」

「な、なぬぅ!?」

「ボクがもっと早く気づいていれば・・・こんなことには・・・!!」

「今すぐそいつを追おうぜ!!」

「もう遅いですよ。何故なら彼は、100mを2,3秒で走るという強靭な脚力を持っているのですから!」

俺の方が速いなw(100m2,1秒)

「逮捕は無理か・・・。」

「宿の信用はガタ落ち・・・お金は盗られちゃったし・・・どうしよう・・・。グスッ・・・。」

クロが涙目になってる・・・。さっきから何か忘れているような。・・・あ。

「あれ?そういえばグラムは?」





次回グラム目線で御座る。
<2012/11/22 22:04 ファウスト>
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