テレワークならECナビ
Yahoo
楽天
LINEがデータ消費ゼロで月額500円~!
無料ホームページ
無料のクレジットカード
海外格安航空券
海外旅行保険が無料!
海外ホテル
ゴクッと日常 - 旧・小説投稿所A
RSS
|
感想
|
TOP
ゴクッと日常
|<<
<
2 / 12
>
>>|
ピシュゥン…!!
配達員ぐらいしか使わない正面玄関の扉が、埃を巻きながら開く。ロンギヌス逹は久しぶりの外出に、揃って肺が破れる程の新鮮な空気を吸い込んだ。
「いやーそういえば最近外に出てなかったし…どこにも連れてってなかったっけ」
「むぅ…マスターの引きこもり!!」
「いやいやゴメンゴメン、出る必要なかったからさ…」
「ところで何買うの? お菓子いっぱい買っちゃおーよ♪」
深呼吸より深いため息をつき、ロンギヌスはポケットからメモらしき紙を取り出した。意味なくゴホンと咳をして、買うべきものを読み上げる。
「えーっと新型のメモリが発売されたからそれ買うだろ…? あと新しくできたバトルサブウェイでも行ってみるか…」
「えっ、メモリ? 普通の人に売ってたら暴力事件とか起こっちゃうよ?」
「まあそこは…色々コネってもんが必要かな…」
ロンギヌスの不気味さ極まりない悪顔を見て、今度はカイオーガがため息をつく番だった。名目上チャンピオンというものがどれだけ恐ろしいかを、長年で嫌という程知っていた。
「あとレムリア遅くないか…? まさかお化粧に手間取ってるとか言うんじゃ…」
「ドラゴン用のお化粧品って見たことないよ……あっ、来た来た!」
そういったカイオーガの視線の先には、遠くから息を切らしてやってくるレムリアが居た。彼女のぽっこりしたお腹に目がいくのは、ロンギヌスの永遠の性だろう…
「お待たせ…ちょっと探し物してて…」
「レムリアなぁに? そのトランク…」
「ああこれ…? 探してたの。この際全部売り払っちゃおうと思って♪」
レムリアはロンギヌスへと向き直り、カチッとケースの鍵を外した。中には彼の愛用する26本のメモリが、整然と収まっている。ロンギヌスは悲鳴を上げて奪おうとした。
「だめよ♪ こんな危ないもの二度と使わせないわ」
「そ、そんな…ってか今日だって新しくメモリ買いに行くんだぞ!?」
「…ふーん…そう…」
レムリアの軽蔑したような視線を浴び、ロンギヌスは言葉を失う。カイオーガもわざとらしく蝶と遊んでいた。
「そんな悪い子には……」
「えっ、あっ…ああっ…!! だめっ…」
何の前触れもなく頭からかぶりつかれ、ロンギヌスはじたばたと脚を懸命に暴れさせた。慣れたようなピンクの暗い肉洞が見え、恐怖と欲望が心でひしめき合う。
「ちょっとは大人になりなさい? メモリは買うの?買わないの?」
「ぐぅ…か、買うといったら買うっ…!!」
どうやらパスワードがそれだったようで、喉肉の門が少しずつ開き始める。柔らかくも厚い舌に引き込まれ、ロンギヌスの頭は喉に埋まった。
「ぶふぅ…ら…らせっ!! 苦ひい…」
「はぁ…カイオーガ行きましょう? 好きな所連れていってあげる♪」
カイオーガの頭脳は大量のお菓子に埋め尽くされ、体の方はキャンキャンとレムリアに抱きついた。しかし素朴ゆえ恨めしい疑問に、そっと顔を上げる。
「ねぇでもボク達お金もってないよぉ…?」
「ふふっ…心配いらないわ♪」
レムリアが言い終わる前に、彼女の喉辺りから早くも断末魔のような悲鳴が響いた。レムリアはググッと空を見上げると、有無も言わせず主人を呑み込んだ。そして粘性の唾液に濡れた財布だけを、グバッと地面に吐き出す。
「すっごぉーい…!! 器用なんだね♪」
落ちた財布を拾い上げ、カイオーガはニコリと笑みを漏らした。お菓子を夢見て、こちらもトロッとした涎を垂らす。
「さあ行きましょうか…? 3人で♪」
「はぁーい♪」
レムリアはさりげなく手を繋ぎ、甘えかけるカイオーガを笑顔で迎える。しかしその仲睦まじい親子のような絵に、一人入れない者がいた…
グチュゥ…ヌチョッ♪ グプゥ…プニュッ♪
「ぬぐぅ…男に二言は無…!! ぎゃああああああああああああっ!!!!!」
いつもより格段にきつめのお仕置きに、ロンギヌスは赤子のように絶叫する。しかし勿論外の心温まる二人には聞いては貰えず、結局彼は遠いシティに着くまでずっと、手加減なしの胃壁と付き合う羽目となった。
<2011/05/15 16:02 ロンギヌス>
修正
削除
全削除
|<<
<
2 / 12
>
>>|
TOP
|
感想
|
RSS
まろやか投稿小説すまーと Ver1.00b