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月光は日常を照らして − 旧・小説投稿所A

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月光は日常を照らして
− 想像の力 −
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※[とりあえず注意]お魚がお刺身みたく、切られたり突き刺されたりします。




「よし、相手に対しての初めての一発目だ」

ケイは海辺に立ち、海の中に居る鮫や海月などを探していた。
海は嵐が吹き荒れているため、海に入るなんてことしたらすぐに溺れるであろう。

「お、海月発見!動きがゆっくりだから狙いやすいね...」

ケイが最初に見つけたのは、海を流されるかのように漂っている海月だった。
海月はほぼ通常サイズ、動きもゆっくりのため、ケイは落ち着いて狙いを定めた。

{キリリリ...}
「うう、やっぱり手が震えるぅ」

弓を引っ張る音を立てて、狙いを定めようとするが手が震え、上手く狙えない。

「くッ.....!ここだッ![火の矢]」
{パシュン!}
ドスッ....

ケイが矢を放ち、放った矢は上手く海月に当たった。
海月は沈むかのように海の底へ落ちていった。

「良い出だしだね...♪お次は....オクトパァス!」

ケイが次に見つけたのはオクトパァスの鮹だ。
岩の下にひっそりと潜り込んでいる。

「岩の下は流石に上手く射つことなんかできないから...誘導性に任せるか」
{キリリリ...}

顔に笑みを浮かばせてケイは弓を引っ張る。
何か考えがあるようで・・・

「いっけぇッ〜![風の矢]」
{ヒュュュン!}

ケイが放った矢は、カマイタチのような風を纏い、海の中に入った後、まるで生きているかのように自動的に鮹の方へ飛んでいった。

{ヒュルルルバシュン!}
「ヒット!...あーあ、鮹もったいない...オクトパァスはたこ焼きに限るっしょ♪」

風は鮹を切り裂くようにつき抜けた。
そんな鮹をケイは見ていた。

「いや〜こんなに強いとテンション上がり状態だよ♪」
【ザパァァッン!】
「うひゃぁ!?」

いきなり海から鮫が飛び出して来た。
運良く、怪我はないがドッキリに掛かった以上だ。

「うわー、鮫コエェ...てな訳で海辺に出てきて身動きとれない鮫さんはコイツで殺ってやろう!」
「星屑の双剣!」

ケイが腰から長剣と短剣を取り出す。
これは二双一対の双剣だ。
特殊な力があるみたいだが使うのは初めて、どうなるかなんて分からない。

「えー、鬼人化!」
{シャキン!}

ケイは自分の頭上で双剣を交差させ、不思議なオーラ的なものが少し出てくる。
(モン○ンをやったことがある方は多分想像ができるのでは?)

「いくよ....乱舞ッ!」
{ザクザクサクッサシュスパザクザクザクザシュン!}

ケイは二つの剣で切りつけていく。
しかし何故か短剣で切った時、鮫の傷が癒えていく気がする。

「こっちの短剣、なんかおかしいぞ!?試しに短剣だけでえいッ!」

ケイも異変に気が付き、どういう効果があるのかを確かめるため、短剣だけで切りつける。

{ジャキィィィンッ!}
「え....!?」

さっきまでのが嘘のように短剣は鮫の体を真っ二つにしていた。
どうやらこの短剣は[癒し]の力と[攻撃]の力、両方があるみたいだ。

「・・・・ムズカシーよぉぉぉぉッ!」

物事の読み込みが得意ではないケイにとっては物凄く難しい。
いや、だって作者も頭悪いもん・・・

「と、とりあえずコレは戻す...」

急いで[星屑の双剣]を腰に戻し、[虹の弓矢]に持ち変える。

「あれは....鯱!&イルカぁい!」

ケイは今日、知らないがハイテンションのご様子で・・・
しかし、今回の重要な相手である[シャチ]と[イルカ]を発見した。

「あんまり傷付けないで行かないと...威力に弱くするか」

鯱と鯆は[生け捕り]しなければいけない。
深い傷を与えたら死んでしまう。
なるべく弱い攻撃で弱らせることが大切だと思われる。

「あーあーあー、動き速いって...狙えないじゃないか〜」

鯱、鯆は休まず泳ぎ続けているので狙いを定められない。

「ん!そうだ<下手な鉄砲数射ちゃ当たる>って言うよね...だから今度は...♪」

ケイはそう言って弓を横に持ち、軽く手をかけた。
そこから・・・

「連射可能![草の矢]」
{ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン・・・}

ケイは連続で矢を放ち続け、無数の矢を放った。
無数の矢はそのまま海に入り、直進している。

{ヒュンヒュンヒュンドスッ!ヒュンヒュンヒュンバシュッ!}
「うん、結構外れてるけど少しは当たったね、回収しなきゃ...スキル[カプセル]」

矢は少ししか当たらなかった。
しかし生け捕りするのには丁度良い。
ケイはそのまま海に巨大なカプセルを投げ入れた。

{・・・ガチャン!}
「お、捕獲完了だね...♪引き上げろ〜」

ケイはカプセルについたロープを引っ張り、少しずつ海辺に上げていった。






「うは〜重かったー...」

カプセルが海辺に上げられた。
中には鯱と鯆で上手く分けられている。
生け捕りはこんな感じ。

「あとはー...エイ!」

そういえば、まだエイを倒していなかった。
こんな嵐だから潜る訳がないし...どうすれば?

「うーん...嵐の中でも大きな<波>なら色々なヤツを巻き込めるのに....」

ケイは頭の中で大きな<波>を想像した。
そして、想像しながらただ横になっている弓を引いてみた。

{キリリリ...キュイン!}
「!?....波よ...全てを飲み込め...!」

いつもとは弓を引く音が違う。
ケイはその音を気にしながら目を瞑って静かに放った。

{ザァァァァァァァァァァァァァァッ!}
「な、波...!?矢じゃない!?」

突然自分が想像していた大きな<波>が現れ、ゆっくりと海を襲った。
<波>は海を飲み込むかのように、大きい音を立て、海月から鯱や鮫などの生き物も襲った。

{ザパァァァァァァァンッ!}
「お、終わった....何、今の...?」

ケイは波が収まり、静かになった海辺に膝をついていた。

「あ、鯱と鯆!生け捕りしなきゃいけないのにッ!」

生け捕りしなくてはいけない[鯱]と[鯆]までを襲ってしまったので、流石にマズイと思った。が・・・

「あ、浮いてる...気絶しているみたい....」

不思議なことに[鯱]と[鯆]だけは死なずに気絶で済んでいる。
それ意外はもう死んでしまったかもしれない。

「スキル、[カプセル]...スキル、[ホール]」

鯱と鯆はさっきのようにカプセルに全て捕獲し、他のヤツはそのままにしないで異次元に送っておいた。

「これで...海は済んだみたいだね...♪」

海は静かになり、嵐の音だけが聞こえた。
さてと、コレをドッペルにお願いしますか・・・


2500字...(汗
気力がぁぁぁ....

まだ依頼達成ではありません。
まだ近くの小屋に置いて来るというのが残っております。
グダグダですがよろしくお願いします。
<2012/11/01 21:43 三日月の真実>
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