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トマの予想はズバリ命中してしまった。
始めのうちは仲良く場所を取りあい、すやすやと
寝ていたお馬鹿さんの上半身は見事なまでに
カイオーガの口内に収まっていた。


…それにしても一体何で　今　こんな事を……
せめて夜が明けてから捕食されれば自分の負担も
少しは軽減されるかもしれない。
しかし今回は不意打ちにも程があろう時間帯。

（何故なんだ…何故俺はぐっすり寝ている奴に喰われなあかんのだ…！？）

被食者の心の思いに悪魔は答えた。





「…ぅぅん………夜食……」




……夜食ねぇ……
もはや驚く気力すら生まれてこなかった。

(…謎は解けたは良いものの気付けば下半身の半分辺りまで呑まれてるじゃねぇか…)

このまま易々と食事代わりになる訳にはいかない。
いっそのことさっきのように暴れまわってみるか
それとも……

様々な最善手とはいえない手段を次々に出していく。
そしてふと頭に奴の特徴が思い浮かぶ。

(そうだ…コイツ物凄く寝起きわりぃんだ……)



カイオーガの奴も寝不足なのだろうか、この頃
超がついてもいいほど寝起きが悪かった。
それはあのルギアでさえ持て余すほど。


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トマ「おい起きろ、もう昼の３時だぞ？」

カイオーガ「嫌だぁ…あと５時間……」

トマ「どんだけだお前！！」

ルギア「まぁ待てトマート。たまにはぐっすり休息をとらせたらどうだ、なぁ？海王さんよぉ」

カイオーガ「ｚｚｚ…ｚｚｚ……」

ルギア「………(スルーかよ)」

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（…駄目だなこりゃ）

ある過去の出来事を思い出し、絶望する。
ひと思いに最後の抵抗の１つや２つやってやろうかと考えたが
上半身が唾液まみれになり上手く動かせない。
無論顔も酷い有様だった。声なんかとても出やしない。

一体いつまで意識を保つことができるだろうか……
それだけが気かがりだった。

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