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金のなる木 − 旧・小説投稿所A
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金のなる木

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「ったく罪だよなー…こんな時に一番大事な部屋を警備しろだなんて…」

「………」

ラティオスはメモリ保管室と思わしき部屋で、ひとりで警備をしている警備員の真上にいた。警備員本人は全く気がついていない。

かと言って入り口が狭いので、気がつかれないまま入る訳にもいかない……ふぅ、と溜め息をつくと、こっそり警備員の首へと手をかけた。

ググッ…
「ちょっと失礼。」

「うっ…な、なんだ…ぐ…ぅ…」

警備員は否応なしに持ち上げられ、しっかりと首を拘束される。その内に少しずつ締めが強くなっていった…

「ぐふっ…ぐぅ…ぁが……」








暫くして…警備員が堕ちたのを確認すると、ラティオスはゆっくりと床に横たわらせた。バタリと倒してしまっては、大きな音が響くためだ…

「さてと…入らせて貰いますよ。」

扉の鍵を盗んだマスターキーで開けると、ラティオスは中へと侵入した。


〜〜〜

〜ガイアメモリ保管室〜

「こ、これは……」

そこで彼が目にしたもの。それは何百…いや何千というメモリが通路脇の棚に置かれており、それが延々と続く廊下だった。この会社の規模が、嫌というほど思いしらされる。

「ここまで大量に造っていたなんて…私の調査不足ですね…」

綺麗に並べられたメモリが長々と続いている…その内の一本を欲しがる人間が、どれ程多いことか…

取りあえず手近な一本を手に取り、試しにスイッチを押してみる。

カチッ…「APPLE(林檎)!!」

「なる程?メモリもピンからキリまであるって事ですか…」

よく見れば入り口近くのメモリは、「COCKLOCH(ゴキブリ)」や「UMBRELA(傘)」といったあまり役立ちそうにないものばかりだ。これらでも一本100万は下らないが…

「つまり奥にはもっとすごいのがある…って事ですよね。」

ラティオスは確信を抱き、ジェット機のような速さで廊下を突っ切っていった。


〜〜〜〜


「ここが…最奥部ですか…」

異常に長い廊下を渡って、とうとう辿りついた最終地点。ここらの高級なメモリは民間には販売せず、政府関係者やギャングにのみ売られているそうだ。

さっきと同じようにメモリを手に取ってみるラティオス。

カチッ…「DRAGON(ドラゴン)!!」
カチッ…「ENPEROR(皇帝)!!」

「フフ…ではこの辺りのを頂戴しましょうか…?」

エスパーで他の3人に信号を送る。これで全員ここに集まるはず…


<2011/05/15 15:36 ロンギヌス>消しゴム
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