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英雄は極悪人となった − 旧・小説投稿所A

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英雄は極悪人となった
− 通達 −
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『シビルドンさ〜ん!』
ドンドンドンドン・・・
ドアを叩く音で目が覚めた。周りは真っ暗だ。
・・・私はシビルドンの体内に居るんだったな。それにしても、とても暖かい。
グニュ・・・
シビルドンが起きたのだろう。少し肉壁が動き始めた。
『すまない、ピチュー。寝ていてな』
『別にいいよ♪・・・お腹のなか、誰か居るの?』
よく見てるな。本来、床に接してる腹の膨らみ等見つけづらいはずだが・・・
『ダイケンキが飯となってくれているんだ。今日一日居てくれると言ってた』
『ふ〜ん。それよりもさぁ、お話って何?』
体内からでも二人の会話が良く聞こえた。のだが、
グニュ・・・グニュ・・・
肉壁は話を聞かせないとでも言うように、私は包み込んだ。
完全に動ける隙間が無くなるほど、密着している。
とても気持ちいい。もっと強くやってくれ〜。





グバッ・・・
『・・・うぅ、やっと吐き出したか』
『痺れも消える頃だしな』
確かに体の痺れは消えていた。だけども、今日が終わるまで、まだ一時間あるな。
『それじゃ、私は帰る。腹が減ったら何時でも呼ぶといい』
『持つものは友達だな。お前はこれから俺の飯にしてくれるわ』
私は鼻で笑い、部屋を出た。

『少し、匂うか?』
約十時間近くを、シビルドンの体内で過ごしており、しかも液体まみれになっていたわけだ。早く体液を流さないと固まってしまう。

『ふぅ、やはりいいな』
シャワーを浴びて、シビルドンの体内で付着した体液を洗い流した。
【第二部隊に通達・・・第二部隊に通達・・・直に会議室に集合したまえ】
任務か?仕方ない。急がなくては。


ダイケンキがこの組織に入ったのには、秘密があるのでした〜!それは、その内に少しずつ
<2012/09/21 00:16 ヘリオス>
消しゴム
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