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捕食者達と日常(続) − 旧・小説投稿所A

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捕食者達と日常(続)
− 月 −
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弐号機は、外の景色を見て、一息つく。
窓の外では、子鳥が鳴いており、夕日が沈みかけている。
「もう夕方か…」
弐号機は、落ち着いた様子でそう言うと、沈みゆく夕日を眺めた。
しばらくして、夕日が沈み、夜になると、一階に降り、晩御飯を食べた。
弐号機は、階段を上る途中、妹を羨ましく思った。
(捕食者っていいなぁ…ほかの生物を、捕食できるんだもの。)
弐号機は、そう思いながら、階段を駆け上る。
二階の自分の部屋につくと、閉めていた窓をもう一度開け、夜の冷たい風を浴びた。
そして、弐号機は、しばらく、月を見ていた。
その時、妹が、弐号機の部屋に入ってきた。
妹は、
「きれいだね」
と、外の景色を見て、そう言った。
「うん」
弐号機は、笑顔で、妹にそう言う。
妹は、いきなり、弐号機の首を舐める。
「わっ…」
弐号機は、驚いて声を上げた。
妹は、物欲しそうな目で、弐号機を見つめている。
「また食べるつもり?」
弐号機は、妹を見て、そう聞いた。
「うんっ!」
妹は、元気よく、返事した。
返事した後、妹は、弐号機を頭から呑み込み始めた。
「ううん…」
弐号機は、妹を見て、小さな声でそう言う。
「うふふっ…」
妹は、嬉しそうな顔をして、弐号機の足をどんどん呑み込んでいく。
弐号機は、そんな妹の姿をただ見ていた。


<2012/12/29 19:46 エヴァンゲリオン弐号機>消しゴム
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