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ああ、楽しきかな日常 − 旧・小説投稿所A

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ああ、楽しきかな日常

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カイル「はっはっはっ!…寝れんっ!(泣)」

他の三人は既に爆睡していて、俺だけがおいてけぼりのような感じになっていた。

カイル「マズイ…これはマズイ…。万が一このまま寝れずに明日寝不足なんぞになってしまったら…」

ふとそんなことを言いながら、ついさっきおこった事を思い出した。明日寝不足で、また今日のようなことがあればまず助かりはしないだろう。

カイル「こ、こうなったら…意地でも寝てやらぁ!」

そもそもなぜ俺だけがこの様になっているというと、人限界にいたときは『じいちゃん』が死んでからずっと一人で生活していたため、この様に多人数で寝るようなことは滅多になく、あったとしてもせいぜい同級生の友達が数人で家に遊びに来て泊まっていくぐらいで、同じ部屋ならまだしも今自分が寝ているベッドの上に他に誰かが居ると思うとなぜか寝られない。ってこと。

カイル「目をつぶったら…羊が1匹…羊が…」

とりあえずどうしようもないので、俺はなんとも原始的な作戦に出た。すると…

カイル「羊が12654匹…羊が1265ごはぁ!

いい加減疲れてきたと思っていたら、突然何かが俺の上にのしかかってきた。既に見当はついているが…

カイル「ぶぶ…エアロこのやろぉ…重いぃ〜」

エアロが寝返りをしてちょうどその真下に俺がいたようで、完全にしたじきになっていた。

カイル「やべぇ!気持ちい…じゃない苦しくなってきた…。」

エアロの少しずつ気力と体力を奪われて行くのを感じながら、ふと俺は思い出した様に考え出した。

カイル「もういいや…今さらだけどよく考えてみれば、コイツ身体中毛で覆われてるってことはケモ竜か?風竜にも色々いるんだな。」

完全に脱出を諦めてこのまま寝てしまおうかと思ったその時…

カイル「ん?」

エアロの体が再び動き出した。結構寝ぞう悪いなコイツ。

ガシッ!

カイル「グプッ!」

突然エアロに掴まれて、そのまま前の方に持っていかれた。ん…?待てよ…前?前!?

カイル「まさかっ!」

エアロ「エヘヘ…つ〜かぁ〜まぁ〜えたぁ〜…」

カイル「う、うそ〜ん…(泣」

俺の予想は的中し、俺の体はエアロの顔の前にあった。コイツホントに寝てんのか!?オイ!

カイル「え、エアロ…?」

俺の頭に最悪の展開の予感がよぎる。

エアロ「いただきまぁ〜す…」

カイル「いやだ〜!!」

暗くてもエアロの口が大きく開いていることぐらい、分かりきっている。


カイル「捕食は次に回します!」

エアロ「なんで?」

カイル「塾の時間がもうそこまできているからだ!」

エアロ「うわぁ...計画性の無さがはっきりと...」

カイル「読者の方々、重ね重ね本当にすいません。m(_ _)m」
<2012/10/23 18:20 カイル>
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