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ああ、楽しきかな日常 − 旧・小説投稿所A
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ああ、楽しきかな日常

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カイル「は〜な〜じぇ〜!」

謎の男「ええいうるさいガキだ!少し黙れ!」

カイル「やだぁ〜!」

謎の男は俺を持ち上げたまま、『異界の門』の前に立った。

謎の男「さぁ!ショータイムだ!」

カイル「え?」

俺は捕まってヤバいのに抵抗をやめ、謎の男がしようとしていることに、興味津々だった。

謎の男「…我、異界へと繋がりし門を開き者なり…」

謎の男が何か呪文らしき言葉を呟き初めた途端、『異界の門』が不気味な光を放ち始めた。

エアロ「いないな〜犯人。あれ?」

木の枝で地面をペチペチ叩きながら歩いていたエアロは知らない男とその男に持ち上げられたカイルを見つけた。

エアロ「あわわ…た、大変だぁ〜!」

慌ててエアロは謎の男に向かって走り出した。

エアロ「こらぁ〜!カイルを放せ〜!」

謎の男「我、魔の道を…ん?」

謎の男はエアロに気付き、またか…と思った。

エアロ「うおりゃ〜!」 ドヒュン!

謎の男「な…!」

突進しているエアロが突然加速した。

ドゴォ!

エアロの頭突きが謎の男に命中した。…かに思えたが…

エアロ「ど〜だ!少しは…」

謎の男「ガキの分際で…」

ガシッ

エアロ「うわぁ!」

エアロの強烈な一撃を容易く防ぎ、謎の男はエアロを捕まえた。

謎の男「図に乗るなぁぁぁ〜〜〜!!!」

ブンッ!

エアロ「うわぁぁぁ〜!」

エアロは謎の男に思いきり投げられ、かなり距離がある所まで飛ばされた。

ズシャァァ

エアロ「…きゅ〜」

エアロは落ちたときの衝撃で目をクルクル回して気絶していた。それを見て俺はまた暴れ始めた。

カイル「エアロ!このやろぉ!俺の『弟』になにすんだよ!」

俺は気絶しているエアロを見て、謎の男を睨み付ける。

謎の男「ガキの癖に生意気なことをするからだ!」

カイル「そんなの関係ないよ!あ、もしかしておじさん最近起きた事件の犯人だな!」

謎の男「ご名答。(って今さらか…!)さあ!ショーのクライマックスだ!」

謎の男は再び呪文を唱え始めた。

謎の男「我、魔の道を進みし者なり。異界への道と続きし門よ、今その道を示せ!」

突然、門の輝きが強くなり、ゆっくりと開き始め、中から魔力の渦が顔を出した。

カイル「やめろぉ!俺をどうするつもりだぁ〜!」

謎の男「楽しい旅になるといいな。」

パッ…

謎の男はそう言うと俺から手を離した。

カイル「うわぁぁぁ!」

謎の男「さらばだ!」

俺の体がどんどん渦の中に吸い込まれて消えていく。

カイル「うわぁぁぁ〜!」

エアロ「カ、イ…ル…。やめ…て。」

俺は魔力の渦に完全に吸い込まれ、消えた。

エアロ「カ、カイ…ル…」




一時間後、村長達が俺達がいない事に気付き、まさかと思い『異界の門』に駆けつけたが、謎の男の姿は無く、近くで倒れていたエアロを発見した。

村長「エアロ!どうしたと言うのだ!何だそのキズは!」

村長はキズだらけでボロボロになった小さなエアロを抱き上げ、聞いた。

エアロ「カ、カイルが…カイルがぁぁぁぁ〜!」

エアロは大粒の涙を流し、大きな声で泣き声を上げた。

村長「落ち着けエアロ!カイルがどうしたと言うのだ!」

村長は泣きじゃくるエアロを大声で叱り、聞いた。

エアロ「うっ…うぐっ!…カイ…ルが、『異界の』門に吸い込まれ…た。」

村長「な、なに!?」

その言葉を聞いて、周りにいた人達が凍り付いた。

エアロ「知らない…おじさんが…門を開けて、カイルを…助けようとしたけど、僕が弱いから…」

村長「エアロ…!」

エアロがまた泣きそうになるのを我慢しながら続けた。

エアロ「村…長ごめ…ん…な..さい…。村長達がみんなが困ってるからって必死になって犯人探してたの見てカイルが『俺も手伝ってやりたい!』って言い出して…」

村長「なに…?」

エアロ「僕がその時止めてたらカイルは…こんなこ…」

村長「そんなことはない!エアロ!自分を責めるな!」

村長は『僕のせいでカイルがこんな事になった』と言おうとしたエアロの言葉を遮った。

エアロ「村長……。ありが…と…」

そう言うとエアロはまた気を失ってしまった。

フレイル「エアロ!」

いっしょに探しに来たフレイルは気を失ってしまったエアロを見て焦る。

村長「大丈夫だ…気を失っているだけだ。」

フレイル「よかった…」

村長「エアロを村に連れていって治療してもらいなさい。」

フレイル「お、おす!」

フレイルはエアロを背中に丁寧に乗せて大急ぎで村に向かって飛んでいった。

村長「カイル…」

村長は空を見上げ、そう呟いた。



カイル「回想終わった〜!」

エアロ「長かったね〜。」

カイル「あ、それと『弟』って出てたけど、その事は次ぐらいの話の中で説明しま〜す。ホント分かりにくい設定ですいません。…では、次回もお楽しみに!読んでくれてありがとうございました!」


<2012/08/11 14:29 カイル>
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