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司会「さあ始まりました！第10回大食いコンテスト、司会は私トゲキッスでお送りします！」

ワーワーと歓声を上げる観客達。トゲキッスはマイクを置いた。

そう、今大会は2年に一度の珍しい大会。世界中から腹に自信のある者達が集い、チャンピオンに与えられるトロフィー、いや「とある権限」を求めて参加している。


司会「優勝者の永の栄光、優勝者だけが勝ち取る事ができるのです………この優勝杯を！！」

トゲキッスが幕が剥ぎ取り、クリスタル色の巨大トロフィーが現れる。観客が再びドッと湧いた。

司会「さあ、それでは選手の紹介です！どうぞ！」

会場の床が割れ、下から新たな地面がせりあがってきた。その床の上には、数匹のポケモンが乗っている。


司会「エントリーNo.1、シンオウよりお越しのガブリアス選手！！」

ガブ「前置きはいいからとっととゴング鳴らせしやがれ……腹減ってんだよ。」

司会「エントリーNo.2、イルミア島よりお越しのルギア選手！！」

ルギア「こ、このために5日間絶食してたんだぞ…?早く…」

司会「エントリーNo.3、同じくイルミアから、カイオーガ選手！！」

カイ「なんでルギアがいるのさー…優勝はボクだもんね♪」

司会「エントリーNo.4、ホウエンからお越しのミロカロス選手！！」

ミロ「お陰様で細っちゃった……今日はたんまり太らせて貰おうかしらね？」

司会「エントリーNo.5、出身地不明、ベロベルト選手！！」

ベロ「………………」

司会「エントリーNo.6、イルミア島からお越しの(ここ多いですね…)、ギラティナ選手！！」

ギラ「zz…………ん？」

司会「最後にエントリーNo.7、特別参加でラオシャンロン選手！！」

シャン「何が悲しくて2次元と共演しなければならないんだ…?不味かったら吹き飛ばすぞお前等。」

司会「以上、予選を勝ち上がってきた栄えはる7人の選手達をご紹介しました！予選で落ちた方々も観客席で声援を送られていますねー。」

ルギア「早く始めて貰えないか…?瀕死に陥りそうなんだが…」

司会「はいはい今始めますよ。それでは「餌」搬入でーす。」

生真面目そうなルカリオやカイリキー、ネイティオ達が、馬鹿にでかいダンボールを7つ運んでくる。それぞれの選手の前に置くと、逃げるようにベンチへ戻っていった。


司会「あそうそう、選手の方々予選ではポケモンフーズで試合を行いましたが…今回は決勝戦も兼ねられるので「生餌」ですよ～。」

ミロ「えっ…本当に？」

カイ「やったぁー！」

ベロ「…………」

シャンロン「どうでもいいからとっととやれ……!!」


お怒りモードが3人近くいるので、流石にゴングに手を掛けるトゲキッス………
しかしハンマーが振り上げられた瞬間、会場の入り口がバゴン！と勢い良く開く。




司会「あ…えーっと…エントリーNo.8の…………」

???「…まさか…遅れた？」

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