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聖剣士黙示録 − 旧・小説投稿所A
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聖剣士黙示録
− 探索の試練 −
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''ズブズブ…ズリュ…''

ケルディオ(…何だろう、この快楽感は…。)

ケルディオは、パニックになってしまい、そのせいか疲れきっていた。
体は全く動かず、蠕動に身を任せているような状態で、食道を滑り落ちる。
微かにテラキオンの心臓の鼓動が聞こえる事だけが解った。
ケルディオの頭から噴門をこじ開け、テラキオンの胃袋に入る。

''グニュ…グチュ…ドクン…''

''ベチョッ!''

ケルディオ(!!)

胃袋に入る衝撃で、ケルディオは目を覚ました。
とても広く、胃液のプールとも言える胃液溜まりに木の実が大量に浮いているいるテラキオンの胃袋を見た瞬間、ケルディオは愕然とした。

ケルディオ「これが…テラキオンの胃の中の様子…?」

運良くケルディオは肉の島に居るものの、何れここも胃液に呑まれてしまう位の面積しか無い。
そう思いつつ、硬く、開きそうも無い噴門を見つめた。

ケルディオ「噴門までは到底届きそうに無いな…。」

かなり高い位置にあり、反転しないと出られないと考えた。
十二指腸に入ろうにも胃液溜まりに潜らないと入れない。
しかも生命に危険を負ってまででもこじ開けれるかどうかは保障は出来ない。

ケルディオ(こんな事で死にたくないよ…。)

かなり考えたが、どうやっても最良の考えが思い付かず、諦めかけていたその時…。





テラキオン(そろそろ消化しちまうかぁ!)


''コポコポ…ジュウ…ドロォ…''

ケルディオ「うわぁっ!!!熱いっ!!!」

いきなり胃壁から胃液を分泌し始めた。
テラキオンの強酸な胃液は胃液溜まりに浮いていた木の実を全部消化していく。

ケルディオ「木の実が…消化されている?もしかして僕もあんな風に…!」

足元から確実に伝わる酸の痛さ、その上大量に分泌する胃液…
このままでは肉の島も胃液に沈んでしまいかねない。






そこでケルディオはひらめいた。

ケルディオ(…そうだ!蹄から水を出そう!そしたら胃液も薄まる筈だ!)

''ブシュウゥゥッ!''

ケルディオは胃液に自分の蹄から出した水を放出した。
すると、胃液は薄まっていった。

ケルディオ(やった!)

ほっと安心し、その隙に薄まった胃液のプールに飛び込んだ。

そして、幽門に吸い込まれ…

自分の胃の違和感を感じながら…


まさかの後編続きw
本当はここで区切りたかったのですが、時間の都合で後編続きになりました。
それにしてもメロエッタが呑みこまれる話も書きたくなったな〜。
もしかすると新作を執筆するかもしれません。


と言うか九尾の丸呑みシーン(56巻に少しだけ)が気になるw
<2012/07/27 04:06 フィエラ>
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