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聖剣士黙示録 − 旧・小説投稿所A

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聖剣士黙示録
− 聖剣士は腸道を抜ける −
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ケルディオ(何だろう…何かが僕を包み込む感触は…)






幽門に吸い込まれ、十二指腸に閉じ込められたケルディオは、夢を見ていた。
柔らかく、弾力のある何かに包み込まれる---

錯覚なのか妄想なのかよく解らない感触の中で…。






''グニョンッ!''

ケルディオ「わあっ!」

いきなり強く肉壁に揉まれてケルディオは目を覚ました。
そして、先程起こった出来事を思い出した。

ケルディオ「そうか…。僕はあの時幽門に吸い込まれたんだ。」

周りを見渡しても、押し潰されそうな程狭い肉壁が見えるだけだった。
やはりテラキオンの消化機能は凄まじいものだ。
これでは胃袋に戻ろうにも消化されてしまうだけだ。
そう考えているうちに肉壁から何かが勢い良く分泌される音が聞こえ…

''ブシャァァァァッ!''

ケルディオ「うわっ!」

ケルディオは胆汁をぶっかけられてしまう。
更にその直後…

''グニュ! グニョ! ネチョッ!''

ケルディオ「あああああぁぁぁっ…やめて…」

何とケルディオを小腸に吸い込み始めた
更に小腸に取り込むが如きに柔毛が足に絡み付いてきた。

テラキオン「どうしたぁ?もっと力を出して脱出してみろよ?」

ケルディオ(どうすれば良いんだよ!!!)

突然の蠕動に何をすれば良いのか考える暇も無く、体の半分が既に取り込まれていた。
十二指腸から小腸に吸い込まれ、柔毛の動きがより活発になった。

ケルディオ(このまま死にたくない!嫌だ!出して!!!)

ケルディオはもがき始めたが、既に殆どが取り込まれ、もう少しで完全に取り込まれてしまいそうだ。
そして…その時がやって来た。

''グニュ…ベチョ…ドクン…ドクン…''

ケルディオ「嫌ああああああああああああああああッ!!!」

ケルディオは、テラキオンの体内に取り込まれてしまった。




















ケルディオ(…あれ?ここは…)

テラキオン「流石に死なせりゃしないぜ。」

テラキオンは口から唾液が垂れているのを拭きながらそう言った。
そう、ケルディオはまだ生きていた。
そして何故か隣にはバチュルが居る。





数分前

''ドクン!''

テラキオン(そろそろ吐き出さねえと。)

''ゴボゴボ…グニュ…ネチュ…''

テラキオンの喉の膨らみが発生し、口の方へせり上がって行く。

''ベチャッ!''

ケルディオ「うぇっ!!」

''ベトッ''

ケルディオの口からバチュルが出てきた。






ケルディオ「胃の違和感はバチュルの仕業だったのかぁ。」

テラキオン「俺はもう知っていたけどね。」

ケルディオ「ずるーい!早く教えて欲しかったよぉ。」

テラキオン「ま、とりあえず川で体を洗っとけよ。」

ケルディオ「はい!」





その日の修行は終わった。
次はいよいよ最後の修行だ。
怖いけどちゃんとやらないと強くなれないんだ。


壊れたDSを買い換える形で3DS LLを買ったからポケモン等やっててかなり間が空きました。
案外書く気になれば早く書けるものなのカッ!?

とりあえず更新出来て良かったぁ…。
<2012/08/06 02:14 フィエラ>
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