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狼と狐のち日常 − 旧・小説投稿所A
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狼と狐のち日常
− 『危険すぎる……止めておこう』 −
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(いや、リスクが高すぎる)
もし、椛が牡丹を持っていないとしても
ここで桜の五光を出して、それを取られてもアウトだ。
取られれば、三光で上がられる。
安全策で、藤のカス。場の藤のタネを奪う。
そして、山札……

 ー薄のカスー

……まぁ、札としては悪くないはずだ。
あとは……椛次第か。

ふっ……

札が宙を舞い、角で再度跳ねる。
そして、場で表になる。

ぱたん……

「ふふ、主にありつける♪」

 ー薄の五光ー

三光だ。上がられた。

「’こいこい’はせぬぞ♪ ほれ、主の負・け・じ・ゃ♪」
「くぅ……」

シュルルルルッ……

嬉しそうな顔を浮べる椛は
早速、僕を尾で巻き取り上げる。

「落胆する主も美味そうじゃぞ♪」

颯爽と僕は寝室に誘拐された。



「まずは味わうぞ♪」

すでに身ぐるみを剥がされ、椛に跨がられている状態。

「うっ、ああっ////」

腹部から首筋まで。
肩口から脇腹まで。
胸から太腿裏まで。
その主な3方向で執拗にねっとりと舐められ
生暖かい、泡立つ唾液を塗り込まれる。
僕は舐め上げられる度に、喘いでしまい
それに反応した椛は満面の笑みを浮かべる。

「美味い美味い♪ 肉を頂くぞ♪」

今度は右腕をがっぷりと咥え込み
にちゃにちゃ、と唾液と絡めながら牙を立てていく。
僕の喘ぎと味に次第に興奮しているようで
荒い吐息を零しながら、涎を滴らせている。

「本当は……ぐちゃぐちゃに犯したいがなっ!」

次の瞬間、僕は宙に舞っていた。
そのまま天井に激突し、そこに唾液の型を作ると
重力に捕まり、落下を始める。
視界一杯に広がる、椛の口内に。

ばくん♪

下の上に落下すると閉じられた。

「ふふ、一ヶ月は閉じ込めるかえ♪」

口内の責めは無く、すぐに喉に流し込まれる。

「え、ちょっ! 一ヶ……」

ごくん……

椛の喉が僕の分だけ膨らんだようだ。
ずるずると食道を嚥下されていく。


「ん〜、贅沢な一品じゃ♪」


最後に聴いた声はそれだけだった。





<2012/04/01 21:45 セイル>消しゴム
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