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魔女達の晩餐 − 旧・小説投稿所A

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魔女達の晩餐

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※流血、暴力シーン等の痛々しい描写があります
平気な方はどうぞ♪

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「そんニャァ…」

その隣ではラッシュが涙で瞳を潤せながら白怜を見ていた
一人でも生存者…特に白怜には大切な人物がいた
正義感が強い彼は助かる事を願っていた
しかし、そんな一縷の願いは儚くも砕け散ってしまった

「ふざけた真似をしてくれたな…」

悲しみに明け暮れている場合ではなかった
彼はフローラの巨大な前足の下敷きとなっていた
僅かな抵抗も出来ないぐらいに重圧がかけられており、彼を睨むその紅の瞳には怒り…いや、それを通り越して殺意が篭められていた

「この傷をどうしてくれる?」

重く言い放った後に顔を近づけ、頬を見せ付ける
銀色の毛の中に一筋の赤い線が走っていた
傷は深くない。むしろ気にするほどのものではなかった
けれどもフローラの心には深い傷痕を残したようだ
魔女として……獲物を弄ぶ捕食者としての心に

ラッシュは恐怖のあまり譫言を発し、ただ震えるしか出来なかった
突然ニヤリと不気味に口角をあげるフローラ
それと同時にラッシュを重圧している前足からは巨大な爪が姿を現した

「ニャッ!?やめっ…!!!?」

何が起こるかラッシュは悟った
それと同時にフローラの鋭利な爪が彼に襲い掛かる

鮮血が飛び散り、床を穢した
白怜に続きラッシュの短小な悲鳴が響き渡る
彼の頬からは血がドクドクと溢れていた

「言ったはずだ。お前は血祭りにあげてやる、と」

不気味に笑う姿は魔女そのもの
ラッシュから見れば悪魔の笑みに見えたかもしれない
痛みと恐怖に震える彼に爪を光らせ、再び腕を振り下ろした

「ニ゛ャッ!!ア゛ァッ!!!」

容赦なく振り下ろされるフローラの凶器と化とした爪
数分も経たない内にラッシュの体には無数の傷が残され、あちこちから鮮血を流していた

「ふぅぅ」

「ニャァッ!?」

少し体を動かすだけでも激痛が走る状態になっていた
そんな彼にフローラが息を吹き掛ける
大きく体を震わせ、痛みに悶えるラッシュ
フローラはその姿に嗜虐的な笑みを浮かべていた

「これだけで終わると思うな」

そう言うと巨大な口から赤みを帯びたピンク色の舌が顔を覗かせる
ねっとりとした唾液を滴らせながら、ゆっくりとラッシュに迫ってきた


ベロォォ…


「ニャァァ!!!」

傷口全てに熱く、粘度の高い唾液が塗りたくられる
消毒液が染みるような痛みにラッシュは叫び、悶えた
生暖かい獣の吐息もかかり、痛みは倍増
ラッシュの意識が霞んでいく…

「まだ早いぞ!!」

「グァッ!!?」

意識を完全に手放そうとしていた時だった
急激な激痛がラッシュを現実へと呼び戻す
フローラの巨大な前足が勢いよくラッシュの腹にのしかかったようだ

あまりの衝撃に唾を吐き、細めた目のままフローラを見上げた
紅の瞳はラッシュを捉えたままだった
その瞳が妖艶な光を放ち、不気味に細められる

「おい猫。お前…興奮しているだろ?」

「!?」

“読心術”
フローラの鋭い視線はラッシュの被食フェチの心まで見抜いていた
その証拠にラッシュは動揺し、顔を紅潮させていた

「こんな状況でも興奮するとはな…とんだ変態だな?」

「ち、違うニャ!!」

ラッシュは必死に否定した
けれども被食フェチであり、喰われる事について密かに心を踊らせていたのは事実だった
その事を知るフローラは侮蔑の笑みを浮かべていた


…ぐぱぁ……


突然ラッシュの目の前に大口が開かれる
太い牙にぬめりのある唾液が絡みつき、妖しく光っていた
不透明な唾液の柱を何本か立て、巨大な舌は早く獲物を寄越せと蠢いていた

ラッシュは言葉を失い、彼からして魅力的な口内に見とれた
その口内が迫ってくる
生暖かい息を吐きかけながら、ゆっくりと…煽るように……そして止まる

「ニャッ…?」

「やっぱり喰われたくて堪らないのか?」

手を伸ばせば入口にそびえ立つ牙に触れられる距離だった
そこで喰らった寸止め
そして放たれたフローラの言葉

ラッシュは何も言えなかった
これから口内で舌の愛撫を受け、伸縮性に優れた喉肉に包まれ、柔らかい胃壁に弄ばれる…
被食フェチにはどれも御褒美にしかならないものだった
しかし彼の理性がそれを許さなかった
下唇を噛み締め、自分の本心を否定した


グチュグチュ……ニチャッ…ジュルリ…


葛藤する彼に追い撃ちをかけるようにフローラが舌を動かす
糸を引きながら唾液を掬い上げ、その様子を見せ付ける
下顎に溜まった唾液溜まりを掻き混ぜ、粘着質な音を聞かせる

「どうだぁ?」

妖艶な声を響かせ、ラッシュを誘う

「うぐぐ…た、食べて…」

「聞こえんぞ」

「た、食べて下さいニャ!////」

顔から火が出そうな思いでラッシュは懇願した
完全服従の言葉
その言葉でフローラは悦に入っていた

「この変態猫が…!!」

バクン!!と勢いよく食らいつき、ラッシュを口に収めた
柔らかい舌が彼を包み込む
彼の理性は完全に崩壊していた
全身に激痛を走らせながらも、危険が漂う温もりにうっとりとしていた

「ニャ〜♪//」

「そんな声を出しよって…
 お前の様な変態は…これからどうなるか分かるか?」

口内全体にフローラの声か響き渡る
声と共に奥から吹いてくる生暖かい風にもラッシュは心地良さそうな顔をしていた

舌が大きくうねり、ラッシュを奥へと運ぶ
もう一つの口からの出口
ぐねぐねと粘液を引きながら伸縮する肉の洞窟――喉を彼に見せつけた

「このまま胃袋に落ちて…溶かされちゃうのニャ//」

恥ずかしそうに言葉を紡ぐが、またフローラの嘲笑が響き、ラッシュは不安げな表情を浮かべた

「半分正解…とでも言っておこうか」

また舌が大きくうねる
小さなラッシュの体は牙へと寄せられた

「ま、まさか!?」

「もう一つ、最初に言ったはずだ。楽に喰われると思うなよ?と」

再び彼の体に戦慄が走る
天国だと思ってた所から突然地獄に叩き落とされた気分を味わう
下顎に並ぶ牙の間に挟まれたかと思った刹那
上顎に並ぶ牙が一斉に降ろされ…

「ニャアァァ!!!!?」

血の匂いが漂い
肉を噛み砕く…咀嚼の音が響き渡った





…ちゃんと鬼畜になってるかな…?w

読んでいただきありがとうございます♪
苦手、あるいはお食事中の方…ごめんねm(__)m
<2012/04/23 19:45 どんぐり×セイル>
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