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日常 − 旧・小説投稿所A
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日常

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全身を取り囲まれ、身動きが取れない…
濡れきった脚の先々までを包む舌は、抵抗すれば締め上げてくるが、大人しくしていればそれは愛撫になる。どちらにせよ、沈んでいくのは止められなかった。

「カ………ムゥ………オー…ガ…」

首筋が海に包まれ、妙な喘ぎ声が出てくる。


カイオ「んー…なに?」

すっとぼけた様な返事。多少イラッとするが、ここで怒ってもしょうがない…

「えっと……いつ、出してくれるんだ…?」



ちょっとは本気だというのに、外からはクスクスという笑い声が耳に入る。


カイオ「え〜出たかったの?ずっと一緒じゃ…いや?」

最後は妙に誘惑的な言葉遣いだった。
しかしその言葉が引き金になったかのように、舌海が躍動し始めた。困惑している僕にぐにょぐにょと絡みつき、熱愛的なマッサージを施す。


「むっ……や、やえろって…ぅぅ…」

カイオ「出たくなんか…ないよねぇ?」


誘いかける口調に思わず「うん」と答えそうになるが、挑発されている事を理解し何とか抑えこむ。

しかし全身を余すとこなく揉み込まれるのは、余りにも心地よすぎた。



カイオ「エヘ…早くOKしてくれたらずっとやってあげるのになぁー…♪」

「いいから……ぎゃむっ…ひゅえ…」

またしても欲望vs理性の激論が始まり、ますます頭を混乱させる。

手っ取り早くOKしてしまえば、ずっと…

手っ取り早く断れば、外に…








軍配は、僅差で理性に上がった。


「おい……頼むから……出せ…」


カイオ「………ちぇっ、つまんないの。」

がっかりしたようなため息が聞こえ、僕の体はぐぼぐぼと押し上がってくる。
どういう訳か、その僕もがっかりしていた。







カイオ「あっ、でもさー」

急に声が明るくなっている。嫌な予感…


カイオ「…お仕置きやめてあげるからさ、何か1つだけ僕の言うこと聞いてよ♪」

「は…はあっ…!?」

冗談じゃない。こいつとこんな約束したら何をさせられるか…

僕の口から、再び拒否の言葉が出てくる。






カイオ「ふぅん…断るんだ。」

「いやだって……むぐうっ!?……んっ!」

辺りが動きだし、舌がどんどん押し寄せてくる。もがく間も無く、巻きつかれた所から「ズプニュ…ズプニュ…」と沈んでいく…


ジュプ……ズポポ…
「やっ……うわああああぁぁ!!!……」

カイオ「いいんだよ?別に…」

「あぁあぁ……分かったって!!要求は!?」

承諾した途端に浮き上がり、舌肉の拘束はスルスルと解かれていった。改めてその力に圧倒される。



カイオ「さすがマスター!ありがとっ♪」

「そ……そりゃどうも………」

100%強制だが、この雰囲気からすると危険なお願いではないようだ。
ぷにゃぷにゃとした地面に腰を下ろし、どんな要求かを聞いてみる。




カイオ「えへ………明日ね?」

「うん。」














カイオ「街いこっ♪」

…………へっ?


<2011/05/15 15:03 ロンギヌス>消しゴム
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