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日常 − 旧・小説投稿所A

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日常

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時は流れて……大晦日

〜〜〜〜〜




カイオ「あれ?マスターもう寝ちゃうの?」

テレビに釘付けの目を離し立ち上がると、突然話しかけられた。

ロンギ「そっ。明日朝から出かけなきゃなんないから。」

ラティ「お正月ですもんね。」

もう午後の11時……まもなく年が明けるというのに、ラティオスの手にはコーヒーカップが握られていた。一緒に暮らし始めてから、必ず1日一杯は飲んでる気がする…


ルギア「あぁ……お年玉の回…」
「ちちちちがーう!!!!!!年始の挨拶だっ!」




カイオーガが珍しく真剣な眼差しで、ずんずんと向かってくる。

カイオ「ねえマスター……何か忘れてない?」

「え?なんだっ……け?」



ガーーーーーーン…


カイオ「ひ、酷い………」

カイオーガは床に前のめりに倒れる。



カイオ「ぼくは……ぼくはそれだけを楽しみに今日までの日々を……」

「ご…ごめ…っ、え、なんだっけ!?」


………


しばらく沈黙した後、カイオーガは怒りとも悲しみともつかない顔で、僕に飛びかかってきた。



カイオ「忘年会だよっ!!忘れたの!?(くわっ)」

「ひ……!!」


以下〜カイオーガの回想〜



ロンギ「ZZZ………zzz……」

カイオ「マースーター♪ぼく忘年会やりたいっ!」

「うん……今度……むにゃ…」



〜回想終了〜


カイオ「ね!?」

ロンギ「(えー…)俺寝てるじゃん。」

カイオ「だーかーらー…今からやろっ!!」

「えっ…今から!?」


気がつけばカイオーガはその巨体で僕の体にのしかかっていた。



「ぐぇ………いやだってもう大晦日なんだけど……(しかも夜11:00…)」

カイオ「ギリギリセェーーーーフ!!まだ年内!」

ビシッと両手を横に広げる。内心こんなに元気がある事にびっくり…



「で、でも俺明日早いし……」

ガーガーガーガーーーーーン!!!(音響ルギア担当)


カイオ「ぼくは………ぼくはこのまま忘年会できずに…2010年を越えられないまま一生……」

赤い目から、絶望の輝く涙(嘘)が流れおち、カーペットに染みをつくる。

「あああーーーーっ、もう分かったっつーの!!」

カイオ「グスッ………本当ぉ…?」


「ちょっとだけだからな……(明日6時起きなんだから…)」

カイオ「大丈夫っ!準備はぜーんぶ出来てるから!(飲み物もコップも♪)」

涙は2秒で蒸発し、再びいつもの笑顔に戻る。


「で…?忘年会って何するんだ…?」

カイオ「まずは乾杯でしょーっ♪」

ラティ「マスター、今年もお疲れ様。」

ラティオスが全員分用意されたコップに、トポトポと飲み物を注ぎ込む。


「あ、ありがと……」


ルギア「それではっ…!!」



「「「「「「かんぱーーーい!!!」」」」」」










「………ってちょっとまてえええええい!!!」

カイオ「ぶー…」
ルギア「何だKY?」
ラティ「こ、こぼれる…」

「なに飲んでんだ!!」

ルギア「なんだ…?無礼講だろうが。」

「なにいってんだ!未成年が酒飲んでいいわけあるか!?」




カイオ「…ボクたちいつ未成年って言ったのさ…」

「えっ……子供じゃないの?」






空気が意味もなく固まる。しかし年明けまであと1分という時に、カイオーガは僕が恐れていた事を口走る。










カイオーガ「それじゃあ忘年会メインイベントォー♪マスターのテスト点発表ぉ〜!!」

「ええっ……!!?」

驚愕のあまり、キoンビール入りのコップを落としそうになる。急いでラティオスの方を振り向いた。












彼はいつもの難解本を手にとり、じっくりと読みふけっていた。しかし本の下から覗いている口が、妙に歪んでいる気がする…


<2011/05/15 15:00 ロンギヌス>消しゴム
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