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傭兵団の休暇 − 旧・小説投稿所A
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傭兵団の休暇

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「仲がとっても良いのは構わないんだけど〜。タツヤ君。今日のお宿はどうなのさ?」

「んー。どういうこと?」

寄せられていたレシラムの身を少し押し返すと、俺はクロスの方に目を向けた。

「だからさ。今日泊まるとこさ。この様子だと、まだ泊まるとこ探してないでしょ?聞いたとこだと、近くの宿泊テントは大型のポケモンは基本入れないらしいよ?それに伝説のポケモンでしょ?目につくと後々面倒じゃない?」

んー。確かにクロスの言う通りだ。

ここの避難キャンプの一角には簡易的な傭兵の情報交換拠点がある。その点で傭兵が身を寄せる簡易宿泊テントも一応用意してある。あくまでも簡易宿泊テントな訳で、規模も設備も大きく無いので入れる人数に限りがある。

つまりレシラム程の大柄なポケモンはとても入れない。それに周りの目についてしまうと、面倒な輩に絡まれかねない(ポケモンハンターとかポケモンハンターとかetc.)

「そういや、いまいちはっきり考えてなかったっけな」

「だと思った。だから僕のとこに来たんでしょ〜?」

「あぁ、バレてた?」

「あったり前。初めに会ったときから顔に書いてあるもん」

クロスが笑いながら俺の肩を叩く。相変わらず洞察力がハンパねぇ…。

「まぁ任せて。ちょうど最近仮物品庫にしようと思って、大きなテントを張ったとこなんだ」

「倉庫に寝泊まりしろってか?」

まぁそれでも仕方がないか…。

「人の話は最後まで聞くぅ。そこに入れる予定だった物品なんだけど、先日例の連中に輸送車を襲撃されちゃってさ。結局届かず終いなんだよねぇ」

「…なる程ね」

それ、頭かきながら笑って言うことじゃねーと思うぞ?クロス。

にしても例の連中の襲撃のせいで今日この宿に厄介になれたのか?運が良かったのか悪かったのか…。

「そう言うこと。中はシート敷いてあるから。寝袋もあるから使うときになったら言って」

「了解。ありがとうな、クロス。」

「なぁに。お互い様さ〜」

俺はクロスに向けて手を伸ばした。それに応えたクロスが手を伸ばす。

そしてパチンとお互いの手の平を打ち鳴らした。

なんだかんだで、こいつはとても頼れる奴だ。それには間違いない。


<2012/08/25 23:06 黒猫>消しゴム
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