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とうとう ハブネークの口からは ジュペッタの足しか 見えなくなった・・・

まだ じたばたと もがいてはいるようだが ハブネークは それを楽しむかのように ニヤニヤと笑っている・・・


リオル《・・・なにか・・・・・・なにか手はないのか・・・・・・》


リオルは もう一度 周りを見渡してみた・・・月明かりに照らされ、周りは 見にくいということはないが やはり何もない・・・


気付くと ハブネークは リオルの目の前まで 来ていた

口には 涎まみれになったジュペッタの足が だらーん と垂れ下っている・・・


リオル「・・・!! ひぃ・・・・・・あ・・・ああ・・・・・・」


声にならない恐怖が 胸から込み上げてくる


と そのとき、ハブネークの口から ボトリ と 何かが落ちた・・・


リオル《・・・こ・・・これは・・・『癒しのタネ』だ・・・。そうか・・・ジュペッタのヤツ オレのために これを・・・・・・》


しかし その癒しのタネは ハブネークの涎に タップリと濡れ、生臭い臭気を放っていた・・・

こんなものを 口の中に入れるのは まっぴらごめんだが・・・・・・他に 助かる道はない・・・

リオルは 思い切って それを拾い、すかさず口の中に入れた

涎の生臭さと ねっとり感が 口いっぱいに広がる・・・こんなまずいものは 今まで食べたことがない・・・

リオルは なんとか ゴクリと 飲み込んだ

体の痺れが 取れていく・・・・・・やった! 動ける!!

と思ったが・・・


リオル「・・・？ あ・・・あれ・・・？ 足が 動かない・・・・・・!?」


なぜか足が 動かない・・・・・・


よく見ると ハブネークのしっぽが リオルの足に 巻きついているではないか・・・

ハブネークには すべてがバレていた・・・・・・


リオル「・・・そ・・・そんな・・・・・・ウ、ウソだろ・・・・・・!!」


リオルは すべての希望を 失った・・・・・・

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