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研究所の大トカゲ − 旧・小説投稿所A

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研究所の大トカゲ
− 雫 −
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今回は過激な描写があります、ご注意ください。


馬は、胃袋の中で弱弱しい鳴き声を出していた。
これから、自分が苦しみながら溶かされていくのが、悲しくてたまらなかったからだ。
今まで生きてきた時間が、無駄だったかのように思い、涙を流した。
そう思っている間にも、胃液は増えて、馬の皮膚を溶かしていく。
皮膚からは、内臓が見えていた。
その光景に馬は、ショックを受けた。
自分の誇りでもあるこの体が、こんなにも無残に溶かされたからだ。
馬は、痛みよりも、悲しみが込み上げてきた。
その時、馬の目から光が消えた。
馬は、事切れる時、目から、雫のような涙を流した。
そして、バタリと倒れ込んだ。
その後、倒れ込んだ馬の腹の中に胃液が侵入し、心臓などを、ドロドロに溶かした。
溶かされた心臓などは、ドロドロになり、息がない馬の腹から、赤い液体となり出てきた。
胃液は更に奥深くに侵入し、馬の脳を蝕んだ。
胃は、その光景を喜ぶかのように、激しく蠕動運動をして、筋肉をぐちゃぐちゃと音を立て、動かした。
やがて、馬の体は完全に白骨死体となり、胃液の海に浮かんでいた。



やっぱり消化を書くのは楽しいですなぁ^^
主人公が苦しんで消化されていくのが、僕は好きですね。
<2012/05/22 16:25 エヴァンゲリオン弐号機>
消しゴム
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