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【保】海神 〈3〉 〜孤島で〜 − 旧・小説投稿所A
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【保】海神 〈3〉 〜孤島で〜

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グググッ・・・・・・ベチャァァァ・・・




「おい・・・!! 着いたぞ・・・!!」



・・・気がつくと、自分の横に ルギアが座っている・・・

自分は 砂浜に 横たわっているようだ・・・

ルギアの口から自分まで 何本もの唾液の糸が引いている・・・どうやら ようやく吐き出されたみたいだ・・・


フタチマル「・・・あ・・・あれ・・・?」


なぜか フローゼルの姿はない・・・

まさかとは思うが・・・


フタチマル「・・・ル、ルギアさん・・・、フローゼルさんは・・・?」

ルギア「・・・ん? ああ、あいつか・・・何せ オレを攻撃したんだからな・・・

    もう少し 入っていてもらう・・・気が向いたら 胃液でも・・・」

フタチマル「・・・!!」


その言葉に 思わず 声を上げる間もなく後ずさった


ルギア「おいおい、冗談だよ・・・

    そんなことより、海で 体を洗ってこい・・・そのままじゃ お前も嫌だろ・・・?」

フタチマル「え・・・あ、はい・・・」


未だにルギアを警戒しながらも、ゆっくりとした足取りで 海のほうへと向かった・・・


少し落ち着き、周りを見渡してみると もう夜になっていた・・・

夜の海は 少し冷たい・・・

それでも あのベトベトが 体中に付いているよりは 何倍もマシだ・・・






なんとか 一通り洗い終えた・・・


・・・ん? なにかが 砂浜に落ちている・・・

ボールのようだが・・・スイッチのようなものも付いている・・・
    

警戒しながらも、スイッチに触れないように 手にとり ルギアがいるところへ向かった・・・


フタチマル「・・・ルギアさん、さっき拾ったんですけど・・・これ、何ですか・・・?」


恐る恐る 尋ねてみる・・・


ルギア「・・・ん? それは 人間が 俺たちポケモンを 奴隷にするために使う モンスターボールとかいう道具だ・・・」

フタチマル「・・・!?」


思わず そのボールから 手を離した・・・


ルギア「・・・まぁ こんなもの、オレにとっては ただのオモチャに過ぎないがな・・・!!」


ルギアはそう言うと、落ちたボールを踏みつぶした・・・

すごい威力だ・・・粉々に砕け散った・・・


フタチマル「・・・あの・・・これがあったということは ここに人間がいたってことですか・・・?」

ルギア「ああ・・・今もいる・・・」

フタチマル「・・・えぇ!?」

ルギア「・・・というより 今回の目的が その人間たちを この島から追い出すということだ・・・」

フタチマル「・・・う、うそ・・・」

ルギア「嘘じゃない・・・ここは 俺たちにとって 大事な食料調達場なんだ・・・

    それを 今 人間たちが乱獲している・・・」


じょ、冗談じゃない・・・!! もしかしたら 捕まって奴隷にされてしまうかもしれないのに・・・


フタチマル「・・・ル、ルギアさん・・・僕・・・帰ります・・・」

ルギア「・・・怖くなったのか・・・?」

フタチマル「・・・う・・・は、はい・・・」

ルギア「大丈夫だ・・・いざとなったら オレが助けてやるから・・・」

フタチマル「・・・・・・・・・」


・・・確かに ルギアさんが味方なのは 本当に心強いのだが・・・


ルギア「だが今は もう遅い・・・すっかり 暗くなってしまったからな・・・実行は 明日にするとしよう・・・

    さぁ、もう寝るぞ・・・」

フタチマル「・・・あ・・・フ、フローゼルさんは・・・?」

ルギア「・・・ん? 明日だ明日! もう寝る!」

フタチマル「は、はいぃ!!」



こうして 二匹・・・もとい三匹は 近くにあった洞穴で 眠った・・・



次の日の朝・・・


フタチマルが目を覚ました・・・


・・・ルギアの姿はない・・・代わりに 一枚の紙切れが 置かれていた・・・

さっそく手にとって 読んでみる・・・


『今回の指令は 俺一人で十分だ、お前たちは 寝ていろ・・・

 洞穴に 「リフレクター」と「光の壁」をはっておいた、人間が入ってくることはないだろう・・・』


ん? ちょっと待てよ・・・? それじゃあ 僕たちも 出られないじゃないか!!


『万が一 お前たちが 外に出るときは フローゼルが「穴を掘る」を覚えているはずだ』


はっ として 後ろを振り向く・・・

フローゼルが 仰向けになって寝ている・・・どうやら 出してもらえたみたいだ・・・


『夕方には 帰れると思う・・・じゃあな』


紙に書いてあることは これで終わりだ・・・つまり 僕らは 何もしなくていいってことか・・・?


もう一度 後ろを振り向く・・・

フローゼルは 気持ち良さそうに 寝ているみたいだ・・・

僕ももうひと眠りしよう・・・






登場キャラ


ラッツ…人間の男性。
    珍しいものは 何でも手に入れようとする性格。
    

ジーク…人間の男性。
    冷静で 何事にも動じない 落ち着いた性格。
    今回の 乱獲グループの副リーダー。

<2011/12/16 22:16 闇銀>
消しゴム
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