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【保】海神 〈1〉 〜森の中で〜 − 旧・小説投稿所A

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【保】海神 〈1〉 〜森の中で〜

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気がつくと アーボックは 体全体が 肉壁に挟まれていた・・・

どうやら 沈むところまで 沈み込んでしまったらしい・・・


アーボック「むううぅぅぅぅぅ!! むぐうううぅぅぅぅぅぅぅ・・・!!」


助けを呼ぼうにも 口を開けることさえできない・・・

必死で 出ようと試みるも、ズチュッ・・・グチュゥゥ・・・ と 不気味な音を立てるだけで 一向に登れない・・・

かろうじて 息はできるものの、鼻に入ってくるのは 悪臭ばかりだ・・・


アーボック《・・・うぐぅ・・・仕方ない・・・ルギアさんが 起きるのを 待つしかないか・・・》


すると、ルギアも 目を覚ましたのか ルギアの声が聞こえてきた・・・


ルギア「・・・? おや? アーボックが・・・居ないな・・・胃液は 出していないはずだが・・・・・・

    自力で 出たか・・・・・・」

アーボック《え・・・う、うそだろ? ち、違うんだ ルギアさん!! オレはここに 居るんだよ!! 助けてくれよ!!》


アーボックは 必死で 体を動かし 気付かせようとするも、周りは わずかに動くだけで 到底 ルギアが気付くほどでもなかった・・・


アーボック《ルギアさん!! お願いだ!! 気付いてくれ!! ・・・? うぐっ・・・!?》


と そのとき、アーボックの体に なにか 熱い刺激がはしった・・・

ルギアが さっきまで止めていた胃液を 出し始めたのだ・・・


アーボック《・・・そ、そんな・・・いやだ・・・!! こんなところで 死にたくない・・・!!

      ルギアさん!! オレに気付いてくれぇ・・・!! 胃液を 止めてくれぇ・・・!!》



しかし、その後ルギアが 胃液を止めてくれることは 一秒たりともなかった・・・・・・


ルギアは 朝飯を食べるため 食堂へ向かった


ルギア「おぅ、ハピナス、いつもの頼む・・・」

ハピナス「あ、ルギアさん、おはよう。あの・・・さっきから アーボック君が見えないんだけど 知らない?」

ルギア「・・・ん? ああ、あいつなら シャワーかもな・・・」

ハピナス「・・・? シャワー?」

ルギア《・・・あいつ、ベトベトはとれても 臭いは しばらくとれねぇだろうな・・・ハハハ・・・》



しかし、アーボックは シャワー室には・・・いや、世界中の どこを探しても 居ないだろう・・・


なぜなら・・・・・・









<2011/12/16 22:07 闇銀>消しゴム
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