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ハロウィンParty - 旧・小説投稿所A
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「はぁ…はあ…はあ…グホッ!…」
荒く息を吐き、暗い地面に倒れるルギア。そのそばでカイオーガはバチバチと電気を帯びながら、珍しく温かい目でルギアを見つめていた。
ルギア「ふふ…また腕を上げたか?」
腹が減っているせいか、雷の一撃で倒れてしまった。我ながら情けない…
カイオーガ「えへ…そうかな…♪」
2人は目を合わせ、お互いに微笑みあう。どんなに喧嘩しようとも、仲間は仲間。いつでも本気でやりあえる。
(ゼクロム「俺って影うす…」)
カイオーガは手を差し出し、ルギアを起き上がらせる。お互いに満足した顔つきだった。
ルギア「すまない…で、どうするんだ?あのサーナイト…」
カイオーガ「いいよ、あげる♪ボク適当になんか狩ってくるから。」
ルギア「そうか…それじゃ…」
ルギアは踵を返し、サーナイトを追っていった…
と、同時にギラティナが帰ってくる。リザードンの消化も終わったようで、顔も妙に嬉しそうだ。
ギラティナ「ふー疲れた…喉いてえよ…」
カイオーガ「どうだった?ボクのおすすめ。」
ギラティナ「絶品だったよ…流石だな。」
カイオーガ「よかった♪……ゼクロムも早く食べ…」
ゼクロム「………」
カイオーガ「…どしたの?」
ゼクロムが、箱の穴を見ながら固まっていた。顔はショックに震え、ハンマーでぶったたかれたようだ。
ゼクロム「俺の……餌が…無い…(泣)」
カイオーガ「えっ…ぼくちゃんと5個とってきたんだけど…」
ギラティナ「やっぱりな…」
ギラティナがため息をつき、力なく笑った。
ゼクロム「な、なんでだよ!?」
ギラティナ「大方リザードンが食べたんだろ……あいつ腹膨らんでたぜ。」
カイオーガ「あーそういえば…」
カイオーガもポンと手を叩く。
ゼクロム「な、なんで教えてくれねえんだよぉ!!」
ギラティナ「なんでって……気づくべきだろそこは。」
カイオーガ「右に同じ♪」
冷たい2人に、ゼクロムはへなへなと崩れ落ちる。
ゼクロム「俺……昼間っから何も喰ってねえ…」
カイオーガ「いっしょに外行く?ボクもおなか減ったんだぁ~。」
ゼクロム「お、おお……」
カイオーガは舌でゼクロムの頭を撫でながら、洞窟の外に出る。
カイオーガ「ほら早くいこっ♪」
ゼクロム「……」
ギラティナ「あれ……あいつ、ルカリオのソテーとか何とか…食わねえのか?」
ギラティナの呟きは、2人には届かなかった。
<2011/05/15 14:59 ロンギヌス>
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