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【保】特生3課 − 旧・小説投稿所A
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【保】特生3課

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続編を書いている途中でふと思いついたネタを膨らませてみました。
あっさりとした短編です。
―――

またこの子たちか。
昼下がりの埋め立て地でのんびりと昼寝をしていたオイラは心の中でため息を吐いた。
目を少しだけ開いてみると、オイラの周りで遊んでいる男の子たちがいた。
ここは一応立派な警察の施設。
本来一般人は立ち入り禁止になっていて埋め立て地の周りは金網で囲んでいる、はずだ。
なのにこの子供たちは我が物顔で遊んでいる。
実はこれが初めてではないのだ。
以前からたびたび入ってきてはイタズラをしていくという困った悪ガキたちなのである。
駐在している職員たちが見つけしだい摘み出しているのだが、完全にいたちごっこ状態。
今日もこうして堂々と侵入してきて遊んでいる。
しかしこんなに近くで遊ばれてると怪我を負わせそうで迂濶に動けない。
困ったなぁ。
オイラがやきもきしていると、男の子の一人が口を開いた。

「口の中に入ってみようぜ!」

オイラは慌てて半開きになっていた口を閉じようとしたが、それよりも早く言い出しっぺの男の子が口の中に入ってきたので閉じるに閉じれなくなってしまった。



「ほら!寝てるから大丈夫だって!だいたい人間を食うかよ。ひょっとしてビビってんのか?」

最初に入ってきた男の子が茶化すように言うと、残りの三人の男の子たちも口の中に飛び込んできた。
……美味しそうな匂いを醸し出してやがる。
肉食獣の観点から言わせてもらうと、生き物は若いほうが美味しい。
今、オイラの口の中には若い人間が四人いる。
肉食獣としての本能が理性を上回りかけていた。
せめて舐め回して弄んでやりたい。
……そうだ、良いこと思いついちゃった。
お仕置きという大義名分の下ならば怒られないよね。
子供のイタズラを叱るのは大人として当然のことだ。
大人が子供にしてはいけないことを教えてあげなければならない。
よし、そうと決まれば善は急げだ。
オイラはそっと口を閉じた。
すると男の子たちは悲鳴を上げ、舌の上を移動するのが分かった。
どこへ行こうというのだね。
オイラはくるんと舌を巻いて行く手を阻んだ。



<2011/12/05 22:50 とんこつ>消しゴム
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