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【保】『独り』と『一匹』 − 旧・小説投稿所A

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【保】『独り』と『一匹』

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『グルル……!おとなしくして……!』

「そんなこと言われたって……いいから出せぇ!」

オレは柔らかい舌に寝かされ、生存本能と言うべきか、暴れだす。
それを宥めようとユキは何度かオレの身体を舐めあげてくるが、逆効果にしかならない。

『もう……!ん……ごくり』

「……!?」

オレは悲鳴すらあげる余裕もなく、長くせまい、かつ強靭な喉の筋肉に揉まれ、なすすべもなく落ちていく……。

『あー……うるさいから呑み込んじゃった♪』

「おいっ!喰ったってことは……吐き出せ!!」

呑み込まれたということは、ここは胃袋。
つまり、ここでは例外なく獲物を消化して血肉に変えるだけの空間である。
オレは不安に刈られ、慌てて暴れ始めるが、暖かく心地よい……。
それだけではなく、人間の抵抗など竜の胃袋をもってしたら大した刺激にすらならない。

『大丈夫、消化はしないよ。ただ私の記憶の一部を分け与えるだけ……』
優しい竜の声が上から降ってくるように響き渡る……。なんだか眠い。もう……。

――オレは意識を失った。



<2011/11/25 21:44 蒼空>消しゴム
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