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消えた理性 Final − 旧・小説投稿所A

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消えた理性 Final

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ユートピアの力は凄まじかった。
カイオーガの体はいとも簡単に吹き飛ばされ、巨木に叩きつけられる。

「う…うぐぁ…」
「いやはははは!!!やっぱメモリって
最高だよなぁ〜?」

サッ…「ガン!」
ドドドドドドギュウウウウウゥゥゥン!!

「ぎゃああああ…ぅぅ…」

相次ぐ強力な連続攻撃に、カイオーガの体はピクリとも動かなくなってしまった。


「カイオーガ…くそぉ!」

ジュカインは怒りに震え、ゾロアークに飛びかかった。




「ぎゃあああああ!!」

しかし悲鳴を上げたのはジュカインだった。
渾身のリーフブレードは空を切り、逆に地面に叩きつけられる。

「う…ぐぐぅ…ぁ…」
「もう何の価値も無いてめぇがでしゃばるんじゃねえよ。…クズが!」

ゾロアークは灰色のメモリを取り出す。

「邪魔者は片付けねえとなあ…」

…カチッ 「ゾーン!」

突然ジュカインの体が浮き、海の方へと吹き飛ばされた。

「うわあああああぁぁぁ……」
「海の藻くずになるんだな…」

ジュカインの悲鳴は、小さく消えていった。













しかしジュカインを移動させた直後、ゾロアークの耳に何かが聞こえる。


…ザァァァァァァァアアアアアア!!!
「なんの音…あっ…」

カイオーガの方を振り向くと、大量の波が
自分に向かって押し寄せてきていた。




ザッバアアアアアアアンンンンンン!!!

「グッ…ぐわあああぁ!!」

ゾロアークは不意を突かれ、水に吹き飛ばされた。











「くっ…あいつまだこんな力が……
…なんだこれ。」

水が流れていき、立ち上がろうとしたゾロアークの漆黒の体には、ピンクのヘビが巻き付いていた。

「う…うわっ!?」

大蛇は強い力でゾロアークを引っ張り、
主人の元へと帰っていく。






「やあ、元気?」
「お、おま、これを離…がああぁっ!!!」
カイオーガの長い舌だった。
舌はゾロアークの腰、肩、胸を締め付ける。

「…ば、ばかな…お前にあんな大量の水を使う力なんて…」

カイオーガはクスクスと笑いながら、動けないゾロアークに一本のメモリを見せる。


カチッ、「オーシャン!」
「あ……」
「えへへぇ、分かった?」


カイオーガはゾロアークがジュカインと相手している間に、隠し持っていたメモリの力を使い、強大な水流を作ったのだった。
そして水と一緒に舌を伸ばし、ゾロアークを捕らえた…




「持ってて正解だったよぉ〜♪
これでちゃあんと…」
「?」




「お昼ごはんが食べられるねっ♪」
「なっ…」


ゾロアークはカイオーガが自分が喰おうとしている事を理解する。そもそも舌に巻き付かれている時点で気づくべきだが。



「ば、ばかな…お前なんか吹き飛ばしてや…」
じゅるん♪

「え…?」

舌はいきなり顔に急接近すると、ベロリと顔を舐めあげた。


ジュプウ…ベチャア…ジュムゥ…♪
「あ…ちょっ…まっ…」

舌は決して待たず、甘い攻撃を始める。ゾロアークの頭にスルスルと巻きつき、味を絞りとっていく…

「あぐぅ…いぎいぃ…うむぅ…」
どんなに強力な力をもとうとも、使えなければ意味が無い。舌はじっくり、確実に、
ゾロアークの抵抗心を優しく舐めとる。


「俺は…むぅ…負け…な…むぅ…」

微かな抵抗の言葉さえも、柔らかい舌は言わさない。たっぷりと唾液を塗りつけながら、どんどん顔を埋めていく。
すると…





スウッ…バラバラバラ!
「えっ?…ああっ…!」

舌の愛撫に気が抜け、差し込んであった
メモリが抜け落ちる。もちろん、ユートピアも。
その内の赤いメモリをカイオーガは拾い上げ…





「ヴォア!」…ゴクッ。
絶対に取り出せないような赤い喉の奥に、
メモリを送り込む。


「う、うそだろぉ…?」

さっきまで温かく包んでくれた唾液も冷えきり、ゾロアークの恐怖を掻き立てた。

カイオーガはニコリと微笑むと口を大きく開け、舌を戻し始めた。

ゾロアークを巻きつけたまま…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゾーン.メモリ
概要:「地帯」の力がプログラムされており、重力を操る事で何でも移動させる事ができる。
持ち主:ゾロアーク(今はねww)
<2011/05/15 14:22 ロンギヌス>
消しゴム
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