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消えた理性 Final − 旧・小説投稿所A
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消えた理性 Final

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「ふふふっ...」


暗い月明かりの中、不気味な声をあげるポケモン。
手には何かが握られている...

「ふはははははは!!!..最高だぜええ!!」

歓喜の叫びを上げながら、ポケモンは森の奥深く、
消えていった...













「おいカイオーガ!」
「ん〜?また人間でもきたのぉ〜?」

いつも通りののどかな会話。カイオーガは海辺で昼寝をしていた。

「ち、ちがう!あた、あたたた、あたた...!」
「ケンシロウの真似?似てないなぁ〜。」
「ちちちがう!頭に何かが...とってくれえ!!」
「ん?」

よく見ると、ジュカインの頭に緑色の何かが刺さっている。

「これ?」..つんつん。
「バ、バカ!突付くな!早く取ってくれえ!!」
「はいはい。」

ジュプウ...

緑色の直方体が、ジュカインの頭から抜け落ちる。


「なあに?これ。」
「こっちが聞きたいぜ...いったい...」

ジュカインは緑の物体を拾い上げると、じっくり観察し始める。

「おい、ボタンがあるぜ?」
「こういうときは押すのがメジャーでしょ。」
「お前が押せよ..」
「怖いの?(笑)」
「べ、べつにそういうわけじゃ..この!」

ジュカインはボタンを思いっきり強く押す。


...カチッ.「Invisible!」

「しゃべったあああああああ!!」
ジュカインはカイオーガに抱きつく。

「なーんだメモリじゃん。この島にもあったんだね。」

「め、めも...なんだよそれ...」

「かくかくしかじか...」

「そ、そうだったのか..」

「それはともかく、いつまで抱きついてるのかな?」

「え..あっ..」

ジュカインは顔を赤くしながら、カイオーガから飛びのく。

「かーわいい♪」
「う、うるせえ!、別に..」
「そのメモリを渡してもらおうか。」

突然の図太い声に、ジュカインたちの会話が止まる。声のした方向を見ると、3匹のポケモンがこちらを睨んでいた。



「なんだ?おまえら。」
「答える必要などない。メモリをこちらによこせ。」

首領らしきアーマルドが、ジュカインの握っている
メモリをものほしそうに見ている。

傍らにいる二匹のポケモンは、ザングースとオーダイル。二人もやはり、アーマルドの手下のようだ。

「ジュカイン、それ渡しちゃダメだよ?」
「もちろん。なんとなく渡す気にならないしな。」

ジュカインとカイオーガは要求を断り、戦闘体制に入る。


「仕方ねえ...」
「お、あきらめてくれるのか?」
ジュカインが嫌味たっぷりに言う。

「いや...奪うまでだ。やれ。」
「だろうな。」

ザングースとオーダイルはなんと自分のメモリを取り出し、ザングースは爪に、オーダイルはあごにそのメモリを差し込んだ。

「Blade!(刃)」
「Storm!(嵐)」

メモリは音を発し、二人のからだに取り込まれる。

「なっ...」
「ジュカイン、まずいよ..」

見た目は何も変わってはいない。だが...


ズザザザザザザザザザアアア!!!
ドガガガガガガガガアアアン!!!

ザングースが腕を一振りしただけで、ものすごい斬撃が発生し、カイオーガを襲う。

オーダイルのハイドロポンプが、竜巻のようにジュカインに炸裂する。




「クククッ...人間も面白いもの作るじゃねえか。」

アーマルドの手には、血のように赤いメモリが握られていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

...熱がでたアアアアアア!!!(微熱だろ

テスト月曜日なのに...

カイオーガ「僕の胃の中で冷してあげようか?」

(歓喜


<2011/05/15 14:05 ロンギヌス>消しゴム
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