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「うーん・・・やっぱり誰かと一緒に行けばよかったかな・・。一人じゃ迷うし、寂しいし・・・・。」


彼はイナズマキャラバンの偵察に出かけていたのだ。　といっても円堂しか見ていなかったが。

「早く守と遊びたいなぁ・・・・。」



敵であるはずの円堂 守を好きになってしまった。
この事を知ったら父さんは怒るかな・・・。


「あぁ守守、守・・・・・」


彼の事を考えるともう止まらない。

不審者の様にぶつぶつと円堂の名前を呟きながら、彼はふらふらと歩く。


そこは、いつも通るはずはない道。　だが彼はそれに気づくよしもなかった。








一匹の小さな蛇が、グランの足に這い登ってきた。

「ん・・？なんだ、蛇か・・・　離れてよ、気持ち悪い」


足を振ってみるが、離れる事はなかった。
「あぁもう・・邪魔っ・・・」

ガッと木に足を打ちつけ、その衝撃で蛇を落とす。

落として尚も、苛立ちをぶつける様に蛇を踏みつける。

哀れな小蛇は、グランの足の下で無残にも潰れ、血と体液をぶちまける。



この小さな蛇は、警告に来たというのに。
そんな事等、グランに分かるはずもなく。







不意に、後ろでぞわぞわと音がした。
何かが地面を這うような、微かな音。


「・・・・・？」

背後を振り返る。　　　─────何もいない。

「気のせいかな・・・　なんか気持ち悪いや。早く帰ろ・・・」


と、先に進もうと前を見・・・・・・

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