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新たな土地、新たなる出逢い − 旧・小説投稿所A

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新たな土地、新たなる出逢い

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「・・・え」

 最初、何を言われたのか理解できなかった。一瞬の間をおいて、その言葉の意味を正しく認識する。

「丁度いい。デザートには困らなさそうだな」

 ゆっくりとジンオウガが歩み寄ってくる。血に赤く染まった顎が開かれ、暗いのどが見える。

「あ・・・うぁ・・・」

 目の前の捕食者の存在は自らの足を竦ませるのには十分すぎるほどだった。頭では動け、きびすを返して逃げろ。と繰り返すのに足は一寸たりとも答えてくれなかった。

グパァ・・・・ネトォ・・・

 獲物を前にして我慢しきれないのか、急に量の増えた涎がたれてくる。

ハグッ!

 もう我慢できない、とばかりに一気に口に収められる。同時に、舌が体に這って来た。

レロォ・・・ぺろ・・・むにゅ・・・

「んぶ・・・柔ら・・」

 予想以上に柔らかい舌に少し驚く。少し血生臭いが、それさえ我慢すれば高級布団にも劣らぬ柔らかさと暖かさがあった。

「ククク、なかなか美味いではないか。どうだ?我の舌は。」

「はう・・・温かくて・・いい気持ち・・・」

 あまりに温かいものだから思わず体を擦り付けていた。それを感じ取ったのか、ジンオウガが舌の上で僕を転がす。

コロコロ・・・ぬる・・・ドチャ・・・

 しばらく、なすがままに舐め転がされていると唾液が溜まった中に落とされた。温かい粘液にゆっくりと沈んでいく。だんだん意識がぼうっとしてきた。

「眠いのならば寝るがよい・・。なに、寝ている間に食い殺したりはせぬ。」

 睡魔に負けた意識が暗転する直前にそんな声が聞こえたように思えた。


お久しぶりです。
今回はジンオウガさんの奥地の中がベッドになっちゃいました(笑)
次あたりには霊峰へ追いやられたリーナについても書こうかな・・・
<2011/10/31 01:03 リオレイア>
消しゴム
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