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【保】突然の覚醒 − 旧・小説投稿所A

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【保】突然の覚醒

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「さて…そろそろいいだろう…」


休み終わったジェネラスは地面に魔法陣を書き始めた…


「後は…」

バ…


そしてジェネラスは両腕を前に出し…


「迷いし魂よ…今ここにて、失われし命を再び生命とし、我の前に姿を現せ…」


パアアアアアアア……


ジェネラスはそう唱えると魔法陣が輝きだし、スイトが復活した…


「ス、スイト!!」


バ…ギュ…!!


ミレアはスイトを抱きしめ…スイトは…


「う…ん…苦…しい…ぞ…ミレ…ア」

「ごめんなさいね…♪」

「あれ?俺…死んだんじゃ…」

「私が…蘇生したのだ…」

「ん?あ…」

グス…

「!?」

スイトはジェネラスを見た瞬間…泣いてしまった…


「ジェネラス?そうだよね?」

「そ、そうだ…スイト…いきなりどうしたのだ?」

「だって…ジェネラスが戻ってきてくれたから…嬉しくて…うう、グス…」

「そ、そうか…わかったから…泣くな…」

ペロ、ペロ、


スイトの涙をジェネラスは優しく舐めていき…

「ジェネラス…うう…」


バ…ギュ…


「すまないな…スイト…お前に迷惑をかけてしまって…」

「いいんだ…ジェネラス…グス…」

ジェネラスはスイトを優しく抱きしめ、スイトは泣き続けた…


「本当に…仲良しですね…」

「そうね…」


「も、もう遅いからな…そろそろ寝なくてはな…」

「そうですね♪僕と寝ましょう!スイト君!」

「食うのは無しだぞ…」

「私も…そろそろ…」


スイトはエレニムに寄りかかり、一緒に寝た…


同時「お休み…」


zzzzzzz







※ ※ ※











夜中




「ん…?」


ふとスイトは目を覚ました…


「あれ?誰だ?」


大きな黒い影が視界が入り、スイトはそこへ近づいた…


タ、タ、タ、タ、


「ジェ、ジェネラス!?」

「スイトか…」


ジェネラスは木に寄りかかっていた…しかもジェネラスの表情はいつもとは違った…


「ジェネラス…眠れないの?」

「…スイト…お前は…怖くはなかったのか?」

「何を?」

「私が…お前を苦しめたことを…」

「!?」


ジェネラスはそれを言った瞬間落ち込んだ表情になってしまった…

「ジェ、ジェネラス…何言ってるん…!?…」


ガシ…ヒョイ…

ブニュ…


「………………」


いきなりジェネラスに捕まれ、お腹に落とされた…


「ジェネラス…」

「スイト…私が体を乗っ取られた間、お前は苦しい目にあったのだろう?」

「で、でも…それは…」

「それに私の中からある映像が送られてきたのだ…」

「映像?」

「お前を…痛みつけ、中で苦しい思いにあったという映像が…」

「そ、そんな…」

「あと私にはわからないが自分の力は危険なのかもしれぬ…」


そのことを話したジェネラスは悩んでしまった…自分には気ずかない何かに震えて…


「私は…危険な存在かもしれぬ…」

「そ、そんな訳…ないよ…!!」

「…………………」

「だって…あの時だってジェネラスは俺を探してくれたんでしょ!?」

「…!!…スイト…まさか過去のことを…」

「いや…完全じゃないけどそのときにジェネラスが来てくれたから俺は助かって、それで俺はジェネラス達と暮らしているんでしょ!?」

「…………………」

「…グス…だから…自分を責めないでくれ…グス…ジェネラス…」

(…また…泣かしてしまったか…まさか…スイトがここまで私を…)

そしてジェネラスはいつもの表情に戻り…絶望から希望に戻った感覚がした…


「フフ…まさかお前に励まされるとはな…」

「だって…一緒に暮らしているんだからこれくらいはしないとさ…」

「そうか…では…」


ガシ…!!

ヒョイ…


「え?」


スイトはジェネラスに捕まれ、顔へと近づけた…


「え…ちょ…ジェネラ…ふむむ…」


ペロ…ペロ…


「フフ…相変わらず美味しいではないか…」

「それって…」


グパア…カプ…

ゴクリ…!!






<2011/11/24 21:56 スイト>消しゴム
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