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竜の恋路を邪魔する者は喰われてしまえ − 旧・小説投稿所A
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竜の恋路を邪魔する者は喰われてしまえ

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地面に落ちた衝撃で気を失ってしまっていた女のハンターが意識を取り戻したとき、真っ暗でジメジメとした生暖かい空間にいることだけは把握できた。
全身にわたる痛みを堪えながら必死で今の状況を解釈しようとする。
確か二匹のドラゴンがギルドを襲撃して、矢の持ち主を探し始めて、該当しないハンターを片っ端から食べ始めて……。

「じゃあここは……!」

そうだ、ここはあの黒竜の口内なんだ。
早く脱出しないと!

「あっ!」

だが無情にも舌が動き始めた。
彼女は舌の上に倒れ伏してしまう。
この後に待ち受けている運命は分かり切っていた。
このままバリバリと咀嚼されてゴクン。
生きながらに喰われるという恐怖に彼女は身を震わせた。
しかし舌は彼女を牙の所に押し出すのではなく、彼女の体に優しく巻きついた。

「どういうオゴォ」

女のハンターの開いた口に、黒竜の舌の先っぽが入り込んだ。
恐ろしいほどの器用さだが、あいにく彼女はそのように感じる余裕がなかった。
く、苦しい。
彼女は黒竜の舌に噛みつこうとするも、口を限界にまで開かされている状態ではどうにも出来ない。
出来るのはただ黒竜が舌を引き抜いてくれるのを待つだけだった。
黒竜の唾液が流れ込んで激しくせき込むが、黒竜の舌が栓になって外へ出せない。
しばらくして黒竜は舌を引き抜いた。
ここぞとばかりに女のハンターは息を吸う。
間髪入れずに舌が再び動き始めた。
彼女がまたも倒れ込んでしまうと、黒竜はそれを舌の上でコロコロと転がし始めた。
そして時折優しく舌を巻き付けたり、器用にもあちこちを優しく突っついたり、愛撫するように舐め回したりとするうちに彼女の中で黒竜への恐怖心が消えていった。
不意に舌の動きが止まった。
黒竜は頭を下げ、女のハンターを吐き出した。

「大丈夫か!?」

若いハンターは慌て駆け寄る。
さぞ怖い思いをしたに違いない。
そう思った彼だったが

「もっと、もっとお願いします」

という彼女の言葉に顔が引きつった。
彼女の目はトローンとして、焦点が定まっていない。
彼が何を言っても反応せず、フラフラと黒竜の方へと歩み寄っていった。

「私を、私を食べてください」

カルメディが彼女の肩をつかむと、急に暴れ始めた。

「……コレが洗脳だ。気味が悪いだろう?洞窟にいた私の妻からこの独特の気味の悪さを感じたか?」

それを尻目にセピアが若いハンターに問う。

「感じなかった」

「そういうことだ。さあ、どこにいるか教えてもらおうか?」

セピアがすごんだ。

「教えないと、彼女はあのままになるぞ」

さらにカルメディが脅迫を付け加えてきた。
彼に残された選択肢は一つしかなかった。


とんこつ「やーっとまともな捕食シーンに突入出来たよ」

月夜兎「読者が呆れてるぞ。お前と違って世間ではそろそろ夏休みが終わるというのに」

とんこつ「まるで私がニートみたいな言い方をするな!……大学の夏休みは長いんだよ。まだ三週間ぐらいは残ってる」

月夜兎「前期の単位がキチンと取れてるといいな」

まあこんな感じで暇を持て余しております。
<2011/08/28 23:09 とんこつ>
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