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意識が変わるとき − 旧・小説投稿所A

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意識が変わるとき

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 翌朝目が覚めると、その暗さからまだ夜なのかと思ってしまった

 目の前にある森の木々が、あまりにも高いせいで日光が遮られているためである

 そのためか、この辺りの地面には植物はあまり見かけなく、白い土がチラチラと見えかくれしていた

 リオルはぐぐっと伸びをすると、ため息を一つ吐いて立ち上がり、身支度を整え始めた

「さてと、もういいかな……」

 リュックサックの袋をギュッと結び、リオルは立ち上がる

「近くで見ると、少し不気味だな……」

 じわりと冷や汗を背中に感じながら、リオルはその森の中へと足を踏み入れた




“ヌチャ…ヌチャ”と少し粘りけのある地面を踏みしめながら、リオルは持ってきたランプの明かりを頼りに森の奥へと進む

「もう入ってから何分経ったのかな。空が見えないから時間が分かんないよ……」

 ブツブツと独り言を言いながら、リオルは更に歩みを進める

(本当に宝なんてあるのかな)

 少し心配になってきたリオルは、歩みを止めた
(引き返そうか、でもここまで来たんだ……もう少し先に進もうかな)

 そう思って、先に進もうと足を前に運んだそのとき、

“ガッ”と何かにつまずいて、勢いよく地面に転げ落ちた

「うわっ!」

“ベシャァァッ!”と勢いよく転んだ拍子に、持っていたランプを割ってしまった

 辺りは急に暗くなり、目の慣れていないリオルは、しばらく真っ暗闇の中にいた

「うぅ……何?」

 転んだとき、地面に腹を勢いよくぶつけたリオルは、呻きながらヨロヨロと立ち上がった

 立ち上がった時、ふと変な感じがした、何かが自分の胴に巻き付いている、そんな感じがした

 その何かに触れると、ひんやりと氷のように冷たかった

「何? これ……」

 そう言った直後、どこからか不気味な声が聞こえてきた

「うぅ…む、誰だ? こんな時間に……」

 聞くだけで身体中の毛が逆立つような声だ

「だ、誰?」

「質問に質問で返すな」
 フッと顔に生暖かい風が吹き付ける。

 しばらく沈黙が続き、ちょうど太陽が真ん中にきたお陰か、辺りはじんわりと明るくてなってきて……

「えっ? う、うわぁ!」
リオルが全てを理解するのには充分すぎる光景が目の前に現れた

 それは、自分の顔の前に、それこそ髪の毛一本ほどしか隙間が空いていないほどに、巨大な頭が近づいていた

 赤い大きな眼が、ギョロリとリオルを睨んでいた


更新が遅くなりました(∋_∈)

携帯ギリギリの字数で収まりました(^_^;)

次ぐらいで完結できるといいなぁ……( ̄∀ ̄)
<2011/08/04 21:02 ルカ>
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