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【保】とある竜医と女王竜の記録 − 旧・小説投稿所A
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【保】とある竜医と女王竜の記録

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「アルガティア様、竜医が参りました」

ずかずかと入って来るゴルダに、従者たちは無礼だとでも言いたそうな目をしていたが。アルガティアは何の反応もせずにただ紅茶をすすっていた。

「久しぶり、元気にしてた?」

黒髪に緑の目で髪をバンダナで束ねたとても国王兼王女とは思えないエルフがゴルダに言った。

「ここを出てからいろいろ大変だったさ、それよりフラミーは?」

「ちょっと待って、呼ぶから」

アルガティアはどこからか笛を出して吹くと、白い体毛に覆われた竜が現れる。

「あ、ゴルダ。久しぶりだね」

フラミーはゴルダに挨拶する。

「さて、症状を聞くからには竜ノミだろうな」

アルガティアから聞いた症状は、痒がったり。よく体調を崩すといった事だったので。ゴルダはすぐに竜ノミの仕業だと判断した。

「アイルーからもらってきた可能性もある」

ゴルダはフラミーの体をくまなく調べ、竜ノミを見つけては潰して殺すと言う作業をしながら言う。

「そうね、雇っているアイルーには全員有給休暇与えたて休ませてるわ」

アルガティアはまた紅茶を飲みながら

「さてと、1匹づつ潰して殺してたら埒があかない」

ゴルダはフラミーから降りると、ある薬を取り出す。

「何それ?」

フラミーが聞くので、ゴルダは

「竜ノミの服用タイプの殺虫薬だ、ついでに体調不良の原因の竜ノミの毒も解毒できる。さあ飲め」

と答えフラミーに飲ませようとするが

「嫌だよ〜」

フラミーは拒否した。



<2011/07/25 22:13 ゴルダ>消しゴム
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